よくある質問(FAQ)
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よくある質問と回答をまとめてあります。ご質問があるときは、ここではなくメインフォーラムにお願いします。
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 09-Nov-2011 15:47 (2076 reads)
確かに、基礎代謝量は、早朝空腹時に行うことがほとんどです。
ただ、実際の定義をみると、多くの場合、
・安静・空腹時(食後12?14時間程度)
・快適な室温等で
・安静仰臥位で
測定することとなっています。
しかし、早朝空腹時とは規定されているわけではなく、
「絶食の時間からして、結果的に、早朝空腹時になってしまうのがほとんど」
という現実によるものだと思います。
逆の結果もあったような記憶がありますが、
一日の安静時代謝量の変化をみると、
食事や身体活動の条件を同じ(なし)にすれば、
朝でも夕方でも、安静時代謝量に違いはみられなかった
という論文もあったはずです。
そのため、
・基礎代謝量は、一日中、一定
・食事や身体活動によるプラスαが加わる
という仮定に基づくことがほとんどです。
ただ、体温には日内変動がありますので、
基礎代謝量にも若干の日内変動があってもおかしくなさそうですね。
国立健康・栄養研究所
健康増進研究部
エネルギー代謝研究室長
田中茂穂
ただ、実際の定義をみると、多くの場合、
・安静・空腹時(食後12?14時間程度)
・快適な室温等で
・安静仰臥位で
測定することとなっています。
しかし、早朝空腹時とは規定されているわけではなく、
「絶食の時間からして、結果的に、早朝空腹時になってしまうのがほとんど」
という現実によるものだと思います。
逆の結果もあったような記憶がありますが、
一日の安静時代謝量の変化をみると、
食事や身体活動の条件を同じ(なし)にすれば、
朝でも夕方でも、安静時代謝量に違いはみられなかった
という論文もあったはずです。
そのため、
・基礎代謝量は、一日中、一定
・食事や身体活動によるプラスαが加わる
という仮定に基づくことがほとんどです。
ただ、体温には日内変動がありますので、
基礎代謝量にも若干の日内変動があってもおかしくなさそうですね。
国立健康・栄養研究所
健康増進研究部
エネルギー代謝研究室長
田中茂穂
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 04-Nov-2011 08:14 (785 reads)
施設の昼食の摂食量調査を行うのでしたら、3日間よりは20日間のほうが良いと思います。各日の平均の昼食摂食量に大きな変動がなければ、調査日数に多少の漏れがあっても(例えば、18日間とか17日間など)、20日間の調査を行えた他の利用者と同等に扱って良く、特に追加の統計処理も必要ないと思います。
西 信雄
西 信雄
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 09-Nov-2011 14:31 (1014 reads)
回答が遅くなり、申し訳ありません。
「総論 3.活用の基礎理論」の中で、
また、性、年齢(階級)、身長、体重などから基礎代謝量を推定する簡易式が
いくつか知られており、
代表的なものとして、Harris.Benedict の式29)、FAO/WHO/UNU の式12)、
日本人を対象としたものとしてGanpule の式30)などがある。
しかしながら、欧米人を対象とした式を用いた推定値は
真の基礎代謝量よりもやや高めに出る傾向があるなど31,32)、
いくつかの留意点も指摘されている。
という記述があります(p.20?21)。
Ganpule の式30)は、最近、国立健康・栄養研究所で、
日本人成人を対象に得られた式です。
ただ、食事摂取基準の中で、
当研究所の式を強く勧めているわけではありませんので、
その点はご注意ください。
「食事摂取基準(2010年版)」が出た後になりますが、
当研究所の式を含めた基礎代謝量推定式の妥当性の結果が、
1)解説と2)論文になっています。
いずれも、PDFを無料でとることができます。
それらの、当研究所での測定結果をみた限り、
やはり当研究所の式が、もっとも当てはまりがよいように思われます。
1)田中茂穂. 総論 エネルギー消費量とその測定法. 特集:必要エネルギー
量の算出法と投与の実際. 静脈経腸栄養 24(5): 1013-1019, 2009.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/24/5/1013/_pdf/-char/ja/
2)Miyake R, Tanaka S, Ohkawara K, Ishikawa-Takata K, Hikihara Y, Taguri E, Kayashita J, Tabata I. Validity of predictive equations for basal metabolic rate in Japanese adults. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 57(3): 224-232, 2011.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnsv/57/3/57_224/_article
独立行政法人 国立健康・栄養研究所
健康増進研究部
エネルギー代謝研究室長
田中茂穂
「総論 3.活用の基礎理論」の中で、
また、性、年齢(階級)、身長、体重などから基礎代謝量を推定する簡易式が
いくつか知られており、
代表的なものとして、Harris.Benedict の式29)、FAO/WHO/UNU の式12)、
日本人を対象としたものとしてGanpule の式30)などがある。
しかしながら、欧米人を対象とした式を用いた推定値は
真の基礎代謝量よりもやや高めに出る傾向があるなど31,32)、
いくつかの留意点も指摘されている。
という記述があります(p.20?21)。
Ganpule の式30)は、最近、国立健康・栄養研究所で、
日本人成人を対象に得られた式です。
ただ、食事摂取基準の中で、
当研究所の式を強く勧めているわけではありませんので、
その点はご注意ください。
「食事摂取基準(2010年版)」が出た後になりますが、
当研究所の式を含めた基礎代謝量推定式の妥当性の結果が、
1)解説と2)論文になっています。
いずれも、PDFを無料でとることができます。
それらの、当研究所での測定結果をみた限り、
やはり当研究所の式が、もっとも当てはまりがよいように思われます。
1)田中茂穂. 総論 エネルギー消費量とその測定法. 特集:必要エネルギー
量の算出法と投与の実際. 静脈経腸栄養 24(5): 1013-1019, 2009.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/24/5/1013/_pdf/-char/ja/
2)Miyake R, Tanaka S, Ohkawara K, Ishikawa-Takata K, Hikihara Y, Taguri E, Kayashita J, Tabata I. Validity of predictive equations for basal metabolic rate in Japanese adults. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 57(3): 224-232, 2011.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnsv/57/3/57_224/_article
独立行政法人 国立健康・栄養研究所
健康増進研究部
エネルギー代謝研究室長
田中茂穂
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 02-Nov-2011 11:31 (1773 reads)
オルニチンはアミノ酸であるアルギニンが代謝されて生成されるものです。オルニチンはたんぱく質の常在構成成分ではありませんが、しじみには比較的多く含有されているようです。
栄養成分表示をする時は、記載する栄養素が健康増進法により規定されていますが、オルニチンは対象外です。従って、オルニチンの含有量が記載されている場合は、任意で記載されていることになります。
なお、日本食品標準成分表準拠のアミノ酸成分表2010にはオルニチンの成分値は収載されていません。
たんぱく質の含有量は、窒素を定量して求めますので、オルニチンが存在すれば一緒に定量されることになります。ただし、このことはオルニチンの記載が無い場合にはたんぱく質に入れているという意味ではありません。
石見
栄養成分表示をする時は、記載する栄養素が健康増進法により規定されていますが、オルニチンは対象外です。従って、オルニチンの含有量が記載されている場合は、任意で記載されていることになります。
なお、日本食品標準成分表準拠のアミノ酸成分表2010にはオルニチンの成分値は収載されていません。
たんぱく質の含有量は、窒素を定量して求めますので、オルニチンが存在すれば一緒に定量されることになります。ただし、このことはオルニチンの記載が無い場合にはたんぱく質に入れているという意味ではありません。
石見
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 15-Oct-2011 09:38 (1401 reads)
特にGI値など、動物実験では一部証明されていても、人で証明されているものはあまりありません。
例えば、摂食回数がエネルギー消費量に及ぼす影響については、
1日2回でも6回でも差はないという結果が、いくつか報告されているだけです。
また、運動の強度や時間によって、
脂肪の利用率は確かに変わります。
しかし、高強度運動で、運動中に糖質をたくさん利用した場合、
その後、糖質を筋肉中などにグリコーゲンとして貯めるために、
運動後は脂肪の利用が盛んになり、結局は同じになります。
そのため、
要はエネルギー消費量が重要
可能な限り、高強度×長時間)
がよいのではないかと考えられています。
田中茂穂
例えば、摂食回数がエネルギー消費量に及ぼす影響については、
1日2回でも6回でも差はないという結果が、いくつか報告されているだけです。
また、運動の強度や時間によって、
脂肪の利用率は確かに変わります。
しかし、高強度運動で、運動中に糖質をたくさん利用した場合、
その後、糖質を筋肉中などにグリコーゲンとして貯めるために、
運動後は脂肪の利用が盛んになり、結局は同じになります。
そのため、
要はエネルギー消費量が重要
可能な限り、高強度×長時間)
がよいのではないかと考えられています。
田中茂穂