よくある質問(FAQ)
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よくある質問と回答をまとめてあります。ご質問があるときは、ここではなくメインフォーラムにお願いします。
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 15-Oct-2011 09:34 (1070 reads)
体脂肪(中性脂肪)のエネルギーは、9.45kcal/gです。
食物として摂取する場合は、約95%の吸収率を考慮して、9kcal/gとなりますが、7.2kcal/gというのは、本来9.45×0.80とすべきところを勘違いして計算したもので
す。
ただし、確かに、脂肪組織の80%が中性脂肪なのですが、組織・臓器レベルの脂肪組織を測る方法は、MRIやCTくらいで、我々がふだん利用する方法(市販のインピーダンス計や、DXA法、水中体重法など)は、分子レベルの中性脂肪を測っています。
そのため、脂肪組織のことを考えて計算するのは、意味がないと考えています。
そのため、個人的には、
体脂肪量=9.45kcal/gと考えるか、
体重=おおよそ7kcal/gと考える(体重1kgの減少の3/4は脂肪と考えて)のいずれかが実用的かつ矛盾がないと考えています。
なお、×0.80は、
「脂肪組織のうちの80%が体脂肪(中性脂肪)である」
ことから出てきていますが、
9.45は、脂肪組織ではなく体脂肪の値(kcal/g)ですので、
9.45×0.80という考え方自体が間違っていることがわかると思います。
田中茂穂
食物として摂取する場合は、約95%の吸収率を考慮して、9kcal/gとなりますが、7.2kcal/gというのは、本来9.45×0.80とすべきところを勘違いして計算したもので
す。
ただし、確かに、脂肪組織の80%が中性脂肪なのですが、組織・臓器レベルの脂肪組織を測る方法は、MRIやCTくらいで、我々がふだん利用する方法(市販のインピーダンス計や、DXA法、水中体重法など)は、分子レベルの中性脂肪を測っています。
そのため、脂肪組織のことを考えて計算するのは、意味がないと考えています。
そのため、個人的には、
体脂肪量=9.45kcal/gと考えるか、
体重=おおよそ7kcal/gと考える(体重1kgの減少の3/4は脂肪と考えて)のいずれかが実用的かつ矛盾がないと考えています。
なお、×0.80は、
「脂肪組織のうちの80%が体脂肪(中性脂肪)である」
ことから出てきていますが、
9.45は、脂肪組織ではなく体脂肪の値(kcal/g)ですので、
9.45×0.80という考え方自体が間違っていることがわかると思います。
田中茂穂
[ 運動 ]
Requested and Answered by ゲスト on 15-Oct-2011 09:30 (1242 reads)
基礎代謝量は、快適な室温で測るので、
気温の影響を考えてはいけません。
基礎代謝ではなく、安静時代謝量の場合、
40度を超すくらいになると、10%近く上昇します。
温度が低い方がその効果は大きくなりますが、
確実に10%以上変わるのは、5度くらい以下の場合です。
もちろん、零下になればなるほど、より大きな影響が出ます。
田中茂穂
気温の影響を考えてはいけません。
基礎代謝ではなく、安静時代謝量の場合、
40度を超すくらいになると、10%近く上昇します。
温度が低い方がその効果は大きくなりますが、
確実に10%以上変わるのは、5度くらい以下の場合です。
もちろん、零下になればなるほど、より大きな影響が出ます。
田中茂穂
[ 運動 ]
Requested and Answered by ゲスト on 15-Oct-2011 09:27 (954 reads)
ACSM(アメリカスポーツ医学会)による推定式によると、
上り下りがなければ、
<歩行>
VO2(mL/kg/min)=0.1(mL/kg/m)×速度(m/min)
<走行>
VO2(mL/kg/min)=0.2(mL/kg/m)×速度(m/min)
となっています(ただし、安静時からの上昇分)。
つまり、歩くか走るかで、エネルギーは変わってきますが、
同じ移動形態であれば、ゆっくりかどうかは関係ありません。
また、運動後の代謝亢進も、よほど高強度でなければ、
それほど大きくないので、差も小さいと考えられます。
なお、基本的に、歩行と走行は
必ず片足が地面についている=歩行
両足が地面から離れることがある=走行
と考えられています。
田中茂穂
上り下りがなければ、
<歩行>
VO2(mL/kg/min)=0.1(mL/kg/m)×速度(m/min)
<走行>
VO2(mL/kg/min)=0.2(mL/kg/m)×速度(m/min)
となっています(ただし、安静時からの上昇分)。
つまり、歩くか走るかで、エネルギーは変わってきますが、
同じ移動形態であれば、ゆっくりかどうかは関係ありません。
また、運動後の代謝亢進も、よほど高強度でなければ、
それほど大きくないので、差も小さいと考えられます。
なお、基本的に、歩行と走行は
必ず片足が地面についている=歩行
両足が地面から離れることがある=走行
と考えられています。
田中茂穂
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 03-Oct-2011 12:48 (1361 reads)
栄養素には水に溶けるものと
溶けないものがあります。
野菜などをカットし水にさらした場合、
水に溶ける栄養素は、水に溶け出し
量が減ることが知られています。
(水性インクを水につけるとにじんでしまうことを
イメージしていただければと思います。)
ここで御注意頂きたいのは、
量が減りこそすれ、完全になくなる訳では
ないということです。
また、水に溶けない栄養素は
水にさらしても減少しません。
(油性マジックは水につけても変化しない
ことをイメージして頂ければと思います。)
野菜をおいしく頂くために、
あく抜きは大切な調理法です。
野菜を水にさらすことにより、
一部の栄養素が目減りすることは確かです。
しかし、適度な時間(数分程度)水にさらすぐらいで、
野菜の栄養価が大きく損なわれることは
通常ありません。
竹林 純
溶けないものがあります。
野菜などをカットし水にさらした場合、
水に溶ける栄養素は、水に溶け出し
量が減ることが知られています。
(水性インクを水につけるとにじんでしまうことを
イメージしていただければと思います。)
ここで御注意頂きたいのは、
量が減りこそすれ、完全になくなる訳では
ないということです。
また、水に溶けない栄養素は
水にさらしても減少しません。
(油性マジックは水につけても変化しない
ことをイメージして頂ければと思います。)
野菜をおいしく頂くために、
あく抜きは大切な調理法です。
野菜を水にさらすことにより、
一部の栄養素が目減りすることは確かです。
しかし、適度な時間(数分程度)水にさらすぐらいで、
野菜の栄養価が大きく損なわれることは
通常ありません。
竹林 純
[ 運動 ]
Requested and Answered by ゲスト on 05-Oct-2011 13:19 (1084 reads)
返答が遅くなり、申し訳ありませんでした。
トレッドミルと床(トラック)とを比較した結果は、いくつか報告されているようです。
確かに、筋肉の使い方に違いがあるかもしれませんが、
エネルギー消費量についてみると、
報告によって多少の差はあるものの、
・風のない状態で検討すると、
歩行?ゆっくりしたランニングについては、差がみられない
・ランニングスピードが上がると(240m/分以上くらい?)、
風の抵抗に対抗するために、床のエネルギーの方が高くなる(?16%)
ということのようです。
以下の文献は、170m/分以下での検討ですが、
比較的最近の論文で、データ・考察ともしっかりしているようですので、
その引用文献とあわせてご参照ください。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15570150
国立健康・栄養研究所
健康増進研究部
エネルギー代謝研究室長
田中茂穂
トレッドミルと床(トラック)とを比較した結果は、いくつか報告されているようです。
確かに、筋肉の使い方に違いがあるかもしれませんが、
エネルギー消費量についてみると、
報告によって多少の差はあるものの、
・風のない状態で検討すると、
歩行?ゆっくりしたランニングについては、差がみられない
・ランニングスピードが上がると(240m/分以上くらい?)、
風の抵抗に対抗するために、床のエネルギーの方が高くなる(?16%)
ということのようです。
以下の文献は、170m/分以下での検討ですが、
比較的最近の論文で、データ・考察ともしっかりしているようですので、
その引用文献とあわせてご参照ください。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15570150
国立健康・栄養研究所
健康増進研究部
エネルギー代謝研究室長
田中茂穂