よくある質問(FAQ)
Welcome to the よくある質問(FAQ)
よくある質問と回答をまとめてあります。ご質問があるときは、ここではなくメインフォーラムにお願いします。
[ 運動 ]
Requested and Answered by ゲスト on 21-Nov-2008 13:12 (1780 reads)
回答が遅くなって申し訳ありません。いろいろ尋ねて回ったのですが、結局よくわからないというのが結論です。
ただ、ご質問には、「運動はしない」とはっきり書かれていていますので、ある運動系の先生からは、運動しないのだから消費カロリーの増加は無視できる程度(というか無いと考えてよい)とのご回答をいただきました。確かに、運動しないというのを動かないという意味にとれば、そういう回答になると思います。
そうではなくて、「日常動作のみ行う」という意味ではないかと聞いたところ、そのようなことはほとんど研究がないと思うとのことでした。
お役に立てず申し訳ありません。
【廣田晃一】
ただ、ご質問には、「運動はしない」とはっきり書かれていていますので、ある運動系の先生からは、運動しないのだから消費カロリーの増加は無視できる程度(というか無いと考えてよい)とのご回答をいただきました。確かに、運動しないというのを動かないという意味にとれば、そういう回答になると思います。
そうではなくて、「日常動作のみ行う」という意味ではないかと聞いたところ、そのようなことはほとんど研究がないと思うとのことでした。
お役に立てず申し訳ありません。
【廣田晃一】
[ 運動 ]
Requested and Answered by ゲスト on 22-Sep-2008 13:13 (3624 reads)
確かに、筋肉は1kg当たり13kcalで、体重1kg当たりより、むしろ少ない値です。動いていない状態での話なので、当然でもあります。
そのため、もし、
・筋肉だけが1kg増えて、
・筋肉1kg当たりの代謝量が変わらなければ、
「筋肉1kgの増加により基礎代謝が13kcal増える」
ということになるはずです。
成人の場合、筋肉や各内臓重量当たりの代謝量に、各組織の重量をかけると、かなり正確に基礎代謝量を推定できます。
このことは、スポーツ選手でもあてはまるようです。
ただし、筋肉が多い人は、肝臓や腎臓、心臓といった代謝が非常に活発な組織も大きい傾向があります。
そのため、報告によって、非常に大きな差があるものの、筋肉や内臓、神経、骨などを全て含む「除脂肪量」(=体脂肪以外の量)でみる
と、筋トレによる除脂肪量1kgの増加につき、基礎代謝量は50kcal近く増える傾向にあります。
以上のことは、筋トレによって、筋肉量だけでなく内臓の量も増加している可能性を示唆していますが、これについては、きちんと確認されていません。
ちなみに、筋肉は除脂肪量の約半分です。
これら2つのどちらで考えるかによって、数値が変わってきます。
尚、”50kcal近く”という数値は、いくつかの報告を大雑把にまとめたもので、「13kcalよりは大きそうだ」くらいに考えていただいた方がよいように思います。
【田中茂穂】
そのため、もし、
・筋肉だけが1kg増えて、
・筋肉1kg当たりの代謝量が変わらなければ、
「筋肉1kgの増加により基礎代謝が13kcal増える」
ということになるはずです。
成人の場合、筋肉や各内臓重量当たりの代謝量に、各組織の重量をかけると、かなり正確に基礎代謝量を推定できます。
このことは、スポーツ選手でもあてはまるようです。
ただし、筋肉が多い人は、肝臓や腎臓、心臓といった代謝が非常に活発な組織も大きい傾向があります。
そのため、報告によって、非常に大きな差があるものの、筋肉や内臓、神経、骨などを全て含む「除脂肪量」(=体脂肪以外の量)でみる
と、筋トレによる除脂肪量1kgの増加につき、基礎代謝量は50kcal近く増える傾向にあります。
以上のことは、筋トレによって、筋肉量だけでなく内臓の量も増加している可能性を示唆していますが、これについては、きちんと確認されていません。
ちなみに、筋肉は除脂肪量の約半分です。
これら2つのどちらで考えるかによって、数値が変わってきます。
尚、”50kcal近く”という数値は、いくつかの報告を大雑把にまとめたもので、「13kcalよりは大きそうだ」くらいに考えていただいた方がよいように思います。
【田中茂穂】
前立腺がん予防に関する最近の介入研究では、ブロッコリー摂取群は一日50グラム程度のブロッコリーを摂取していたようです。論文ではこれによって遺伝子発現パターンに明らかな変化が見られたと指摘しています。ただし、この研究は、ブロッコリー以外の条件をすべて同じにするほどの介入はしていないので、これから毎日ブロッコリーを50グラム余計に食べるだけでこの変化(や他の変化)がおこる保証はありません。それに、日本人でも類似の変化が起こるかどうかも、ふだんの食生活が違うので不明です。詳しくは論文を読んでください。
日本でも米国でも、医薬品と食品の区別は明確になっていると思います。ただし、サプリメントについては米国ではビタミン、ミネラル、アミノ酸、ハーブなどを含み、通常の食品と紛らわしくない錠剤やカプセル形状のものがダイエッタリーサプリメントとして定義されているようです。日本ではサプリメントなるものに明確な定義がありません。
日本では、米国のようなダイエッタリーサプリメントのような法律はありませんが、特定保健用食品や栄養機能食品という保健機能食品制度があります。栄養機能食品は、日本人が場合によっては不足する可能性があるビタミンやミネラルについて、食品中の含有量の上限と下限の基準を示した食品であり、利用者が正しく理解していれば、効果的に利用することができます。これは日本人を考慮して基準が作られており、米国のダイエッタリーサプリメントよりも優れていると思います。特定保健用食品についても、その意義と利用方法を理解し、適切に利用すれば、私たちにとって優れた食品になります。
米国でのダイエッタリーサプリメントの問題点として、その有効性や安全性の科学的根拠が乏しい植物成分を含む製品の存在があります。そのような製品が本当に消費者の役に立つかどうかは、今後の検証を待たなければなりません。実際、ビタミンやミネラルが過剰摂取されていますが、最近、過剰摂取による悪影響が出てくるという論文も報告されるようになってきました。
ここで留意したいのは、米国と日本とでは文化、教育、食生活等の社会背景が異なり、サプリメント等の必要性や有用性について、同等に考えることができない状況があることです。例えば、サプリメントは基本的に不足している成分を補うために利用するものであり、食生活が異なれば、当然、不足している成分も日本と米国では異なります。
米国が良い、日本が悪いと両極端に判断することはできないでしょう。どちらにも良い点と悪い点があるのではないでしょうか。米国でも日本でも、日常のバランスのとれた食事、運動を含めた生活習慣が重要なことは間違いないと思います。
【梅垣敬三】
日本では、米国のようなダイエッタリーサプリメントのような法律はありませんが、特定保健用食品や栄養機能食品という保健機能食品制度があります。栄養機能食品は、日本人が場合によっては不足する可能性があるビタミンやミネラルについて、食品中の含有量の上限と下限の基準を示した食品であり、利用者が正しく理解していれば、効果的に利用することができます。これは日本人を考慮して基準が作られており、米国のダイエッタリーサプリメントよりも優れていると思います。特定保健用食品についても、その意義と利用方法を理解し、適切に利用すれば、私たちにとって優れた食品になります。
米国でのダイエッタリーサプリメントの問題点として、その有効性や安全性の科学的根拠が乏しい植物成分を含む製品の存在があります。そのような製品が本当に消費者の役に立つかどうかは、今後の検証を待たなければなりません。実際、ビタミンやミネラルが過剰摂取されていますが、最近、過剰摂取による悪影響が出てくるという論文も報告されるようになってきました。
ここで留意したいのは、米国と日本とでは文化、教育、食生活等の社会背景が異なり、サプリメント等の必要性や有用性について、同等に考えることができない状況があることです。例えば、サプリメントは基本的に不足している成分を補うために利用するものであり、食生活が異なれば、当然、不足している成分も日本と米国では異なります。
米国が良い、日本が悪いと両極端に判断することはできないでしょう。どちらにも良い点と悪い点があるのではないでしょうか。米国でも日本でも、日常のバランスのとれた食事、運動を含めた生活習慣が重要なことは間違いないと思います。
【梅垣敬三】
[ 栄養 ]
Requested and Answered by ゲスト on 29-Aug-2008 11:21 (4665 reads)
色々なことを考えるのは勝手です。
今回の質問は乾燥野菜のビタミンCの問題です。
天日干しをする野菜、例えば大根の根にビタミンCの供給源を期待しているのでしょうか。だいぶ違うようです。
野菜のビタミンを保持し保存するのは大変です。
通常は凍結乾燥、または、茹でるなどの操作を加えたあとに乾燥させ、乾燥野菜をつくります。酵素が失活し、水分がなく、化学反応が起こらない状態にすれば、野菜の成分は温存されます。
天日干しで乾燥させる場合には、ビタミンCのことは無視するのが普通でしょう。
なお、陰干しで乾燥させ、乾燥からまもるために植物が産生する化学物質の産生を促進するような収穫方法があります。
--- ゲスト による追加詳細 - 30-Aug-2008 19:26
追加コメント
PubMedで見つけた論文によれば、ナイジェリアで葉物野菜を天日干しにしてビタミンCを測定したところ、16.67-64.68%の減少がみられたということです。
また、別の論文では、にんじんを天日干しにしたところ、ベータカロテンは2割以下しか残っていなかったということです。
注意すべきは、これらは論文であって、ビタミンの安定性を熟知した研究者が行っているということです。現実の製品は、地域、季節、野菜の種類によってさらにばらつきがあると思いますし、上の回答者のいうように、ビタミンCが分解しないようにと考えて天日干しをする加工業者はまずいないでしょうし。
一般論としては、何割かは残っているくらいに考えるのが妥当ではないでしょうか?
今回の質問は乾燥野菜のビタミンCの問題です。
天日干しをする野菜、例えば大根の根にビタミンCの供給源を期待しているのでしょうか。だいぶ違うようです。
野菜のビタミンを保持し保存するのは大変です。
通常は凍結乾燥、または、茹でるなどの操作を加えたあとに乾燥させ、乾燥野菜をつくります。酵素が失活し、水分がなく、化学反応が起こらない状態にすれば、野菜の成分は温存されます。
天日干しで乾燥させる場合には、ビタミンCのことは無視するのが普通でしょう。
なお、陰干しで乾燥させ、乾燥からまもるために植物が産生する化学物質の産生を促進するような収穫方法があります。
--- ゲスト による追加詳細 - 30-Aug-2008 19:26
追加コメント
PubMedで見つけた論文によれば、ナイジェリアで葉物野菜を天日干しにしてビタミンCを測定したところ、16.67-64.68%の減少がみられたということです。
また、別の論文では、にんじんを天日干しにしたところ、ベータカロテンは2割以下しか残っていなかったということです。
注意すべきは、これらは論文であって、ビタミンの安定性を熟知した研究者が行っているということです。現実の製品は、地域、季節、野菜の種類によってさらにばらつきがあると思いますし、上の回答者のいうように、ビタミンCが分解しないようにと考えて天日干しをする加工業者はまずいないでしょうし。
一般論としては、何割かは残っているくらいに考えるのが妥当ではないでしょうか?