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栄養調査

諸外国において、国民の健康や栄養状態を把握することを目的として行われている調査の要約と、 エネルギーや主要な栄養素における摂取量のデータを整理しました。

調査の内容

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アメリカ

National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES)は、米国の成人と子供の健康・栄養状態を評価することを目的に、United States Department of Health and Human Services (HHS)の機関であるNational Center for Health Statistics (NCHS)によって毎年実施されている調査です。Mobile Examination Center (MEC)という身体計測等に必要な設備を備えた大型車が国内を移動しながら、米国民の健康状態、栄養状態のほか、面接による人口動態学的データ、社会経済学的状況等の聞き取り等も行われています。

イギリス

National diet and Nutrition Survey (NDNS)は、国民の食習慣や栄養状態を把握することを目的に、NatCen Social Research (NatCen), MRC Human Nutrition Research (HNR), University College London Medical School (UCL)の3つの組織が合同で実施している調査です。調査結果は、英国の政策立案や国民の栄養状態のモニタリング等に活用されています。

オーストラリア

National Health Survey は、国民の栄養状態の把握等を行うことを目的に、Australian Bureau of statistics (ABS)とDepartment of Healthが共同で実施している調査です。2011年には、最も大規模で包括的な健康調査であるAustralian Health Survey (AHS)が実施されました。

カナダ

Canadian Community Health Survey (CCHS)の一環として、食事調査が実施されています。2004年と2015年には24時間思い出し法を用いた調査が行われました。CCHSは、Health Canada、Public Health Agency of Canada、Statistics Canada、Canadian Institute for Health Informationの4つの組織が共同で実施しています。

韓国

Korea National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES)は、韓国の成人と子供の健康のリスクとなる要因の傾向と主な慢性疾患の有病率を把握し、栄養状態や健康評価を行うことを目的に毎年実施されている調査です。米国と同様、Mobile Examination Center (MEC)を用いて、健康状態、栄養状態のほか、面接による人口動態学的データ、社会経済学的状況等の聞き取り等も行われています。

ギリシャ

ギリシャでは数種の栄養調査が実施されてきましたが、これらは一部の年齢を対象としており、2013-2015年に国を代表する規模で初めてほぼ全年齢を対象としたHellenic National Nutrition and Health Surveyが実施されました。

スウェーデン

スウェーデンでは、国民の食品摂取量を把握し、公衆衛生政策や食品規制の策定に役立てるため、National Food Agency により栄養調査が行われています。最近では、2010-2011年に成人を対象としたRiksmaten adultsが、2016-2017年に青少年を対象としたRiksmaten adolescentsが実施されました。

中国

China Health and Nutrition Survey (CHNS)は、1979年以降の改革開放政策を導入したことが、栄養や健康状態にどのように影響するかを明らかにすることを目的に、Population Center at the University of North Carolina at Chapel (CPC)とChinese Center for Disease Control and Prevention (CCDC)の機関であるNational Institute of Nutrition and Food Safety (INFS)が共同で実施している調査です。

ドイツ

German National Nutrition Survey II (NVS II)は、ドイツ国民の食品摂取量や食行動を評価し、疾患のリスク評価や政策立案の基礎資料を得ることを目的に、The Federal Ministry of Food and Agriculture and Consumer Protection (BMELV)が、Max Rubner Institute (MRI)に委託して実施している調査です。NVS IIでは、3つの異なる食事調査方法を用いて、ドイツ国民の食品摂取量や食行動の側面を評価し、ドイツやEU諸国の疾患のリスク評価や、政策立案の基礎資料を得るために実施されています。

フィンランド

成人の食習慣や栄養摂取量を把握することを目的として、国立健康福祉研究所(National Institute for Health and Welfare : THL) によって1982年からNational FINDIET Surveyが5年毎に実施されています。

ブラジル

厚生省(Ministério da Saúde)とBrazilian Institute of Geography and Statistics (IBGE)により実施されているNational Health Survey(Pesquisa Nacional de Saúde: PNS)において、食物摂取頻度調査法を用いた食事調査が実施されています。PNSは、国民の健康状態、非感染性慢性疾患および関連リスク要因のモニタリングを目的として実施されています。

ロシア

Russia Longitudinal Monitoring Survey of HSE (RLMS-HSE)は、1990年代にロシアで行われた政治・経済・社会分野の抜本的な構造改革に伴う市場経済改革が、家計や個人の経済的厚生に与える影響を把握することを目的に設計された調査です。1992年以降、23回調査が実施されています。

摂取量データ

Last Reviewed: March 27, 2023