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保健指導、食事、運動、エネルギー代謝に関するQ&A集

嗜好品(酒・間食)

Q 「間食」はしないほうがいいですか?
A 量と内容を考えましょう。

 誰にとっても間食は楽しみの一つです。

 食事バランスガイドでは、間食と嗜好飲料はコマ(バランスガイド本体)を回す紐として描かれ、「楽しく適度に」という記載があります。紐がないとコマは回りません。また、紐が短すぎても長すぎてもコマはうまく回りません。
同じように、食生活にも適度な楽しみ(間食や嗜好飲料)が必要です(19)

しかし、好きなものを好きなだけ食べたり飲んだりしてしまうと、必要なエネルギーをオーバーし、体重の増加につながってしまいます。せっかく3回の食事と日々の運動で減量を心がけていても、間食の摂り方によってはその努力を無駄にしてしまうのです。
間食は量と内容、食べる時間などを工夫しましょう。

間食=甘いもの・お菓子と考えるのではなく、不足がちな栄養素を補えるようなものを選ぶのもひとつの方法です。
例えば、不足しがちなカルシウムを乳製品の間食で補ったり、食物繊維を果物やシリアルなどの間食で補ってみてはいかがでしょうか。ただし、特に果物の摂り過ぎには注意しましょう。

詳しくは、「果物はビタミン類がとれるので食べたほうが良い、と聞きますが、おいしいので(好きなので)たくさん食べてしまいがちです。適量はどのくらいですか?」をご覧下さい。

市販のお菓子などを間食とする場合は、袋に記載してある栄養成分表示を参考にし、袋のまま食べるのではなく、お皿などに適量を分けてから食べましょう。

飲み物は、出来るだけ糖分を含まないお茶などが良いでしょう。
コーヒーや紅茶などで甘みが欲しい時には、砂糖よりもエネルギーを抑えた甘味料も市販されています(29)

※2本指を広げると画像を拡大できます。

上の表は、代表的な菓子類のエネルギー量を表したものです。一般的に間食は、200kcal程度が適量と されています。想像よりも、間食のエネルギーが高いことがわかるでしょう(23)

また、間食は身体を動かす日中に食べましょう。夜寝る前に間食をとる人も見受けられますが、夜間に食べることは脂肪の蓄積を促すので控えましょう。詳しくは「なぜ夜遅い時間の食事は太りやすいのですか?」をご覧下さい。中には、食事の量を減らすために食事の直前に間食を摂る人もいますが逆効果です。

間食の習慣をなくすのはとても難しいことです(6)。 量と内容、食べる時間などを工夫し、適度に楽しみましょう。

2011年4月5日更新