論文になってますでしょうか？（エクササイズガイド２００６）

ご回答ありがとうございました。

厳密に言えば、年齢・性別・体脂肪分布・生活習慣病の有無等々によって、また、予防か？改善か？によっても、適性な運動量は違ってくるのだと思います。とはいえ、まずはより多くの方々が共通に理解しやすい基準量の提示はﾎﾟﾋﾟｭﾚｰｼｮﾝｱﾌﾟﾛｰﾁの観点からとても有意義であり、「エクササイズガイド２００６」に示された内容の根拠を探しておりました。　健康・体力つくり事業財団が発刊の小冊子にて、信頼性の高い研究を抽出しシステマティックレビューがなされたことは存じ上げておりましたが、何れの研究をどのように考察されたのかを知りたく質問させて頂いた次第です。
早速、ご紹介の文献を読み、抽出された論文に目を通したいと思います。

また折にふれ、疑問があれば質問させていただきます。ありがとうございました。

身体活動量23エクササイズ/週、運動量4エクササイズ/週の基準値が論文になっているかとのご質問ですが、英文の原著論文にはなっていませんが、総説として、「生活習慣病予防のための身体活動・運動量、田中茂穂、体育の科学、56巻8号、pp601-607、2006」にまとめられております。厳密に申しますと、この総説はpeer review（査読）を受けていないので、システマティックレビューを実施しているとはいえ、エビデンスレベルはOhkawaraらの論文と比較して高いとは言えません。身体活動量・運動量の基準、ならびに体力の基準とも、この根拠となった研究作業が国際的な学術誌に掲載されるよう努力し、基準の信頼性を高めることが、現場で指導されている皆様の期待に応えることだと感じています。
運動ガイドラインプロジェクトリーダー
宮地元彦

内臓脂肪を減らすための運動１０エクササイズ/週については、Ohkawaraらのシステマティックレビューにて、その可能性が示されていますが、生活習慣病予防としての身体活動２３エクササイズ/週、運動４エクササイズ／週　については、何らかの形で論文にまとめられてますでしょうか？　　もし、まとめられているようでしたら、雑誌名、巻号、ページ等をお教えいただけますと幸いです。