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玄米の常食について

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/3/9 21:14
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/5/21 17:52
ゲスト    投稿数: 0
管理人です。少し調べてみました。

 疫学的な研究では、むしろ玄米を常食するヒトのほうが、がんや心臓病のリスクが下がる、寿命も延びるという傾向にありますが、白米と玄米だけを厳密に比較した研究があるかどうかは、わかりませんでした。

 体外に排出される体に必要な栄養素がなになのかを調べていくうちに、石塚左玄の食養論(食育という言葉も近代ではここが出発点になっています)、櫻澤如一のマクロビオティクス、などを経て現代に至るまで続く玄米論争が存在することがわかりました。

 この論争における現代の反対論者の最大のよりどころがフィチン酸であり、残留農薬というわけです。

 昭和18年には、大阪大学の片瀬淡という先生が、酸・アルカリ平衡説という当時存在した仮説に基づいて、玄米はカルシウムの排泄を増し、白米がもっとも排泄量が少ない、と主張したということです。さらに、玄米の表層と胚子に抗ビタミンD性物質が存在するという主張も昭和15年にあったようです。

 同じ文献には、当時の国立栄養研究所(つまりわたしたちの大先輩の諸先生方)も栄養素の吸収率の点で玄米は白米に劣ると主張したと、書かれていました。

 ところで、美空ひばりの死に玄米食が関わっていたというお話ですが、これは現在ウェブで検索する限りでは、玄米への極端な偏食かあるいは玄米ダイエットのようなあやしげなダイエット法であるように思えますし、そもそも一般に知られている美空ひばりの死亡原因は食事とは関係がありません。

 「がん患者の方々は、一時的に玄米を常用しても体調が戻った時点で、玄米を食する回数を減らしている」というのは、理由が書かれていないので推測するしかありませんが、少なくとも玄米を常用することで体調が戻る効果があったことが前提になっていますから、回数を減らすのは、玄米反対論者の意見に不安になったり、単においしくなかったから、ということなのではないかと思います(これはほんんとうに単なる推測に過ぎませんが)。

 以上のことから判断すると、玄米だけ(おかずなし!)の食事を、あるいは玄米に味噌汁、たくあんだけの粗食を続ける、というのであればともかく、どちらかといえば栄養過多に陥りがちな現在の平均的な食生活において、白米の代わりに玄米を食べることには、特に問題があるとは思えません。

参考文献
萩原弘道:栄養と食養の系譜(サンロード、東京、1985)
沼田勇:日本人の正しい食事(農文協、東京、2005)
投票数:74 平均点:4.59
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/5/19 7:05
ゲスト 
慢性便秘を緩和するために玄米食を始めましたが味が気に入り常食して10年になります。先日、知人の料理家から、好きという理由だけで玄米を毎日食べるのはお勧めしない、と言われました。理由は、玄米は体の毒素を体外へ排出してくれるが、同時に体に必要な栄養素も排出してしまうからだそうです。また、その方の知人のがん患者の方々は、一時的に玄米を常用しても体調が戻った時点で、玄米を食する回数を減らしている、また、美空ひばりさんが若くして他界されたもの玄米の常食が引き金となっているとも言われました。玄米の常食は本当に体に悪いのでしょうか?自分なりに調べましたが、玄米を高評価しているもの殆どで、玄米の表皮に含まれるフィチン酸がミネラルの吸収が阻害するというものが数件ありました。しかしそういうことではないそうです。ご回答よろしくお願いいたします。
投票数:74 平均点:4.19

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