医薬基盤研究所(NIBIO)のお知らせ
腎臓の機能の推定と腎臓病の診断に有用なD-アミノ酸を発見
2019年3月26日
医薬基盤・健康・栄養研究所 木村友則KAGAMI プロジェクト プロジェクトリーダー、兼、難治性疾患研究開発・支援センター センター長は、大阪大学腎臓内科 猪阪善隆教授、部坂篤医師、株式会社資生堂らとの共同研究により、これまで効果的な診断方法が十分でなかった慢性腎臓病の早期診断に、体中に微量しか存在しないD-アミノ酸であるD-セリンが有効であることを発見しました。
本研究で特定したD-セリンを測定することで、腎臓病を早期に診断することで医療を最適化でき、人工透析導入患者数の抑制や、腎臓病の精密医療(プレシジョンメディスン)、新規治療法開発、病気のメカニズム解明などに期待がされます。また、腎臓病を併発しやすい糖尿病や高血圧を始めとした生活習慣病、心不全や心筋梗塞などの循環器疾患などの予後の改善も期待されます。
本研究成果は、英国時間3月25日に英国科学雑誌「Scientific Reports(サイエンティフィック リポーツ)」オンライン版で公開されました。
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