医薬基盤研究所(NIBIO)のお知らせ
希少疾病用医薬品・希少疾病用医療機器開発振興事業で支援したオーファンデバイス「植込み型補助人工心臓EVAHEART」の開発者である株式会社サンメディカル技術研究所 代表取締役社長山崎 俊一氏が産学官連携功労者として内閣総理大臣賞を受賞!!
2012年9月14日
独立行政法人医薬基盤研究所(大阪府茨木市、以下「基盤研」という。)で実施しているオーファンドラッグやオーファンデバイス※1を対象とした「希少疾病用医薬品・希少疾病用医療機器開発振興事業」※2において助成金を交付した「植込み型補助人工心臓EVAHEART」について、開発者の株式会社サンメディカル技術研究所 代表取締役社長 山崎 俊一氏が9月27、28日開催の産学官連携推進会議 イノベーション・ジャパン2012で産学官連携功労者として東京女子医科大学 心臓血管外科 主任教授 医学博士 山崎 健二氏と共に内閣総理大臣賞を受賞※3されます。http://www.evaheart.co.jp/wp/blog/2012/08/31/1881/
ここに、お祝いを申し上げ、お知らせします。
植込み型補助人工心臓システムEVAHEART
末期重症心不全で心臓移植が必要な患者に対し、循環改善を目的として使用されるもので、国産で開発された植込
み型補助人工心臓システムであり、体内コンポーネント、体外コンポーネント及び付属品から構成されています。左
心室から脱血して上行大動脈に送血する血液流路を形成し、体外のコントローラにより植え込まれた遠心ポンプの
回転数を制御して血液循環を補助する他、凝固を防ぐため、クールシールユニットを搭載しています。
○承認日 平成22年12月8日
○製造販売業者 株式会社サンメディカル技術研究所。http://www.evaheart.co.jp/
○希少疾病用医療機器の指定番号(厚生労働省)
(19機)第13号(平成19年7月6日指定)
○基盤研による助成金交付年度 平成19、20年度
※1 オーファンドラッグ、オーファンデバイスとは
難治性疾患やエイズ等の医薬品、植込み型補助人工心臓等の医療機器は、医療上の必要性が高いにもかかわら
ず、患者数が少ないことから研究開発投資の回収が困難なため、開発がなかなか進まないのが現状です。このよう
な医薬品、医療機器をオーファンドラッグ、オーファンデバイスと呼びます。
※2 希少疾病用医薬品・希少疾病用医療機器開発振興事業とは
基盤研では厚生労働大臣から「希少疾病用医薬品」又は「希少疾病用医療機器」の指定を受けたオーファンドラ
ッグ、オーファンデバイスの開発企業を対象に以下の開発振興事業を実施しています。
① 助成金交付
指定を受けた開発企業の助成金交付申請に対し、その試験研究に必要な経費に充てるための助成金を交付してい
ます。
② 指導・助言
指定を受けた開発企業からの試験研究等に係る相談に対して、厚生労働省や(独)医薬品医療機器総合機構と連
携して、創薬に関する研究経験を有する研究課題管理者(プログラムオフィサー)らによる指導・助言を行っていま
す。
③ 認定
助成金の交付を受けた開発企業が税制上の優遇措置を受けるための証明書を発行しています。
【ここまでの支援実績 平成24年8月16日現在】
■希少疾病用医薬品に指定されたオーファンドラッグ :281品目
希少疾病用医療機器に指定されたオーファンデバイス : 23品目
■そのうち、基盤研の「希少疾病用医薬品・希少疾病用医療機器開発振興事業」で平成23年度までに助成金の交付を
受けた希少疾病用医薬品 :139品目
同じく希少疾病用医療機器 : 12品目
■このうち、承認を取得した希少疾病用医薬品 :89品目
同じく承認を取得した希少疾病用医療機器 : 5品目
※3 産学官連携功労者表彰とは、大学、公的研究機関、企業等の産学官連携活動において、大きな成果を収め、あ
るいは先導的な取組を行う等、産学官連携活動の推進に多大な貢献をした優れた成功事例に関し、その功績を称える
ことにより、我が国の産学官連携活動の更なる進展に寄与することを目的として行われています。
本件紹介先
独立行政法人医薬基盤研究所
研究振興部 開発振興課 電話:072-641-9804
戦略企画部 電話:072-641-9832
大阪府茨木市彩都あさぎ7-6-8