健康寿命

健康寿命(Healthy life expectancy)は、完全に健康な状態で生活することが期待される平均的な生存期間であり、2000年にWHO(世界保健機関)によって提唱された。 生存期間を健康な期間と不健康な期間に分け、病気やケガによる不健康な状態での生存期間を種々の方法を用いて算出し、平均寿命から引くことによって求めた完全に健康な状態での生存期間が健康寿命である。 日本では、健康寿命の推計に「日常生活に制限のない期間の平均」と「自分が健康であると自覚している期間の平均」の 2 つが使用されている。前者では3 年ごとに実施される国民生活基礎調査(大規模調査)の健康票における「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という質問に対して「ある」と回答とした者の割合、後者では同調査の「あなたの現在の健康状態はいかがですか」という質問に対して「あまりよくない」または「よくない」と回答した者の割合を「不健康割合」とみなして、不健康な期間を算出している。欧米の主要国においても、これらと類似の指標が採用されている。
健康日本21(第二次)では、健康寿命は「日常生活に制限のない期間の平均」の値を国民生活基礎調査と生命表を用いて推計したものとされている。

健康寿命

<出典/参考資料>

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