割引率

経営・経済学分野では、将来受け取る金銭を現在価値に割り引く(換算する)ときの割合のことを言い、1年あたりの割合で示したものが割引率(discount rate)となる。 将来の現金の価値は現在の現金の価値よりも不確実であることから、その分を割り引くという考え方である。
割引率の設定根拠としては様々あるが、国債等の安全性の高い債券の実質利回りを用いる方法などが挙げられる。
医療経済評価での割引率とは、将来に生じる費用と効果を割引く一定の率であり、医療経済評価では割引率を考慮することが基本となっている。
割引率の値は各国で異なり、各国の医療経済評価のガイドライン等でその率が提示されることが多い。日本では、中央社会保険医療協議会による費用対効果評価の分析ガイドライン第2版で、「費用・効果ともに年率2%で割引を行うこととする。割引率は、感度分析の対象とし、費用・効果を同率で年率0%から4%の範囲で変化させる。」と記載されている。

<出典/参考資料>