疾病費用法

疾病費用法(Cost of illness、COI)は、疾病により発生する損失を貨幣価値に置き換えて示す方法である。 傷病や傷病群分類別に経済的な負担を測定することで、疾病に罹患しない場合に得られる金銭的価値や、潜在的に節約することが可能な金額を推計することが可能である。
COIは直接費用と間接費用を総合した値である。直接費用とは、傷病によって直接生じる外来治療費や入院費、検査・薬剤等にかかる医療費である。 間接費用とは、医療とは直接結びつかない費用のことである。COI法では間接費用を罹病費用(入院や通院による収入の減少など)と死亡費用(ある疾病により早期に死亡することで失われた将来所得)に分けて使用している。

<出典/参考資料>

  • ・松本邦愛,他 .Cost of illness studyの展開.日本医療マネジメント学会雑誌 2012;13 ;54-58.
  • ・北澤健文.疾病負担の将来推計に関する研究.科学研究費助成制度 研究成果報告.2016.
  • ・平田幸輝 他.脳血管疾患の都道府県別疾病負担の算出.日本医療・病院管理学会誌 2019 ;56 ;5-12.
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