国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 | 国立健康・栄養研究所 | 国際栄養情報センター
栄養政策等の社会保障費抑制効果の評価に関する医療経済学的な基礎研究
令和元年~3年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)
「栄養政策等の社会保障費抑制効果の評価に向けた医療経済学的な基礎研究」
質調整生存年
質調整生存年(Quality-adjusted life years、QALYs)は、生活の質(Quality of life, QOL)で調整された生存年であり、費用効用分析や増分費用効果比の評価指標として国際的に用いられている。
QALYsは、「生活の質のレベル(Quality of life, QOL)×生存年数」として算出される。
QOL値は、EQ-5D(EuroQol 5 dimension)などの質問票を用いて得られ、完全な健康状態であれば1であり、病気や障害があると0~1の間の値をとる。なんらかの障害でQOL値が0.7の場合、その状態で1年間生存すると0.7 QALYs、5年間生存すると3.5 QALYsとなる。

出典:「評価方法を知る 効果の測定方法」国立保健医療科学院 保健医療経済評価研究センターホームページ https://c2h.niph.go.jp/(2021.9.21利用)
<出典/参考資料>
- ・田中平三,伊達ちぐさ,佐々木敏,編.公衆栄養学.東京:南江堂.2006.
- ・津川友介.世界一わかりやすい「医療政策」の教科書.東京:医学書院. 2020.
- ・国立保健医療科学院.評価方法を知る 効果の測定方法. https://c2h.niph.go.jp/(2022.1.19アクセス可能)