国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 | 国立健康・栄養研究所 | 国際栄養情報センター
栄養政策等の社会保障費抑制効果の評価に関する医療経済学的な基礎研究
令和元年~3年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)
「栄養政策等の社会保障費抑制効果の評価に向けた医療経済学的な基礎研究」
費用便益分析
費用便益分析(Cost-beneift analysis)は、費用対効果を評価するための手法の1つで、効果を全て金銭単位で表して評価する方法である。便益(効果を金銭換算した金額)から費用を引き算することで、純便益を求める。
例えば、事業Aの実施により社会にもたらされた効果(便益)と事業Aにかかった費用との差を取り、その純便益(便益から費用を引き算した結果)が正の値であれば効率的と考える。
ただし、移動時間や延命期間など、効果の内容を全て金銭換算することは困難である場合も多い。
<出典/参考資料>
- ・津川友介.世界一わかりやすい「医療政策」の教科書.東京:医学書院. 2020.
- ・日本製薬工業協会 データサイエンス部会2014年タスクフォース 3.医薬品の価値の科学的な評価-データサイエンス担当者のための費用対効果評価の現状と手法の解説.Ver2 .0 2016 年
https://www.jpma.or.jp/information/evaluation/results/allotment/lofurc0000007rux-att/2014ds_tf3.pdf(2022.1.19アクセス可能) - ・福田敬.医療経済評価手法の概要.保健医療科学2013; 62 ;584-589.