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生物統計学観点から栄養・健康に着目した研究


【はじめに】

 戦後、栄養食糧不足改善の後、最近30年ほどはエネルギー過剰摂取から肥満の動向に関心が寄せられています。肥満には出生世代効果がみられます(図1)。今回、高血糖予防のための「トクホ」ヒト有効性臨床試験成績を振り返り「糖尿病用トクホの問題点」にて簡単にまとめました。健康維持のための栄養・食事介入は重要であり、デザイン、実施、結果の解析評価を支援いたします。


【対象と方法】

 2007年12月現在「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」「トクホ食品」は100品目にのぼり、国立健康・栄養研究所HP等を利用して質の高い31文献にあたりました。


【結果】

 関与成分はL-アラビノース1品、グァバ葉ポリフェノール1品、小麦アルブミン3品、豆鼓エキス3品、難消化性デキストリン91品でした。食後の血糖値上昇に関しては、Test群において10?30mg/dLほどControl群より上昇を抑制する成績が多く見られました。


【解釈と今後の方向性】

 エネルギー摂取は一定量必要として、脂質とたんぱく質は適量とし、糖質に関しては、日本食の多くがそうであるように低G(I グリセミックインデックス)食品を利用することが推奨されています。上記31文献から、HbA1Cと空腹時血糖の相関のよいことが分かりました(図2)。最近では一般健康男性50人に1人は透析の生涯リスクをかかえています。健診や人間ドックからみいだされた High Risk集団に対して、膵臓肝臓腎臓に瞬間的(食後)にも日常的(平時)にもやさしい、食事栄養介入研究の計画実施を支援し結果の蓄積を望みたいと考えています。【国際産学連携センター/生物統計プロジェクト】



関連研究論文

1) 水野正一、渡邊昌,糖尿病用トクホの問題点,Functional food,2(1),17-22, 2008

2) Ishiwata N, Melby MK, Mizuno S, Watanabe S, New equol supplement for relieving menopausal symptoms: Randomized, placebo-controlled trial of Japanese women, Menopause, 16(1), 141-148, 2008

3) 冨田真佐子、笠井みさこ、石井徹、吉野泉、内山寛子、高梨一紀、横田和彦、水野正一、職域における推定GFRの検討(10年間の推移)第44回日本循環器病予防学会、2008.05.23(学会発表)


ニュースレター「健康・栄養ニュース」第8巻2号(通巻29号)平成21年9月15日発行から転載
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作成:2009/9/28 17:07:04 自動登録   更新:2009/9/28 17:11:33 自動登録   閲覧数:3899
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