お酒のアルコールのエネルギーは蓄積しない？

お酒のアルコール（エタノール）のエネルギーは，（熱として？）優先的に消費されてしまい，体に脂肪などとして蓄積しないというようなことを書いてあるのを時々見かけます．しかし，エタノールは1gあたり7kcalのエネルギーになると生化学の教科書や栄養学の本には書いてあります．アルコールのエネルギーが体に蓄積しないというのは本当でしょうか？もし本当なら根拠となる文献を教えてください．

管理人です。

アルコールのエネルギーも他の栄養素と同じように消費され、特別に発熱に使われるということはありません。

ただ、アルコール自体の代謝のためにそれがいくぶんかは消費されることと、アルコールには薬物代謝酵素による代謝によってエネルギーにはならない分解過程が存在するために、脂肪になり難いという報告は確かにあるようです。

今ここでそれらの報告を引用することはできませんが、アルコールに強い人と弱い人では代謝の割合が異なることと、日常的に飲む場合には代謝酵素の誘導がかかるためにさらに変わることから、実験がしにくく、一致した見解には至っていなかったと思います。

ご質問の趣旨とは、少しずれていますが、たとえば下記のような文献が手掛かりになるかもしれません。わたし自身はもっと直接的にカロリー消費を測定した文献を見た記憶があるのですが、今は見つかりませんでした。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21790610
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16047538

質問者です．
返信をありがとうございます．
紹介していただいた文献を見てみます．
この問題についての私の現状での認識が，回答者と同様であることが確認できました．