Re: 子供のたんぱく質摂取量上限について
Morita
2010年版の食事摂取基準にそってお話しします。
たんぱく質の必要量は、エネルギーや他の栄養素の摂取量が十分である、という前提の元で、窒素平衡維持量から算出されています。したがって、エネルギー・他の栄養素の摂取や身体活動量の状態によっては、基準量をとっていても、不足状態になる場合があることに注意しなければいけない栄養素のひとつです。
一方、小児のたんぱく質の耐容上限量については明らかになっていません。しかし、過剰摂取についての明らかな健康障害の報告はほとんどなく、推奨量と耐容上限量には大きな差があると推定されます。
このようなことから、一般的に、たんぱく質を推奨量以上摂取してもらっても、特に問題はないと考えられます。
(肥満予防のためにたんぱく質必要量が少なく算出されている、などということはありません)
運動をしっかりしている学童期の小児であれば、まず、エネルギーを十分に取ることが必要です。体格や運動量を考慮して、必要なエネルギー量を推定してください。
PFC比について少し付け加えますと、脂肪エネルギー比はある程度の根拠があって目標量として設定されていますが、炭水化物エネルギー比については、脂質分とたんぱく質分を差し引いたおおよそ残りの量をエネルギー%範囲として示しているものです。PFC比にそれほどこだわる必要はありません。
あとは、他の栄養素もあわせて不足することがないよう、また、何より子供達が喜んで食べてくれるメニューを考えてあげてください。
たんぱく質の必要量は、エネルギーや他の栄養素の摂取量が十分である、という前提の元で、窒素平衡維持量から算出されています。したがって、エネルギー・他の栄養素の摂取や身体活動量の状態によっては、基準量をとっていても、不足状態になる場合があることに注意しなければいけない栄養素のひとつです。
一方、小児のたんぱく質の耐容上限量については明らかになっていません。しかし、過剰摂取についての明らかな健康障害の報告はほとんどなく、推奨量と耐容上限量には大きな差があると推定されます。
このようなことから、一般的に、たんぱく質を推奨量以上摂取してもらっても、特に問題はないと考えられます。
(肥満予防のためにたんぱく質必要量が少なく算出されている、などということはありません)
運動をしっかりしている学童期の小児であれば、まず、エネルギーを十分に取ることが必要です。体格や運動量を考慮して、必要なエネルギー量を推定してください。
PFC比について少し付け加えますと、脂肪エネルギー比はある程度の根拠があって目標量として設定されていますが、炭水化物エネルギー比については、脂質分とたんぱく質分を差し引いたおおよそ残りの量をエネルギー%範囲として示しているものです。PFC比にそれほどこだわる必要はありません。
あとは、他の栄養素もあわせて不足することがないよう、また、何より子供達が喜んで食べてくれるメニューを考えてあげてください。
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子供のたんぱく質摂取量上限について
(ゲスト, 2009/8/10 21:05)
- Re: 子供のたんぱく質摂取量上限について (Morita, 2009/8/10 21:08)