1. トップページ  >
  2. 感染症制御プロジェクト

研究の目的と背景

感染症や自己免疫疾患といった難治疾患の治療や予防には、抗体医薬品やワクチンのようなヒト免疫機能を駆動する生物製剤(バイオロジクス)が有用です。我々の研究室では、バイオロジクスの候補(シーズ)探索のために、ヒトの検体を使用しています。ヒトに有用なバイオロジクスの探索は、ヒトの体に尋ねることが近道であると考えているからです。それに加えて、ヒト由来のバイオロジクスは、安全性の観点からも有利です。  このために我々は、ヒトサンプルより免疫関連遺伝子情報ビックデータを取得することによって、「ヒト」での免疫反応の動きを包括的に捉えることを行っています。このデータを活用することによって、有用な抗体やワクチンターゲットを探索しています。(図1)  また、バイオロジクスを開発するためには、疾患発症メカニズムの解明が重要です。そこで我々は、重篤なヘルペスウイルス感染症や、病原体によって誘導される自己免疫疾患について、基礎免疫学的な視点から研究を行い、様々な疾患メカニズムの解明を目指して研究を推進しています。