食事調査におけるコード化作業については、現行の"手作業"による方法では、種々の問題点があると考え、以下に示すような機能を持たせることとしました。
- 食品番号のコード化:1)食品番号を用いた当該食品の検索、2)食品名の最初の2、3文字(決まり字)あるいはキーワード(類義語)による文字入力による当該食品の検索、3)現行の『食品番号表』に含まれない食品に対する"読み替え食品"を提示する機能を持たせました。
- 摂取量、廃棄量の入力処理:『目安量・廃棄量換算表』に掲載されているデータを内部に持たせ、目安量―重量換算を効率的に行うようにしました。また、各食品について、一人1回当たりの摂取量を計算し、あらかじめ設定された上限値を超える場合には、画面上警告を発するような機能を持たせました。
- 案分比率の入力:実際に調査票に記録される可能性のある様々な形式に対応して、入力可能なインターフェースとしました。
また、入力したデータを確認するための出力帳票、栄養素計算結果の様々な形での出力帳票などの様式について検討を行いました。
身体状況調査、食生活状況調査などについても、簡便にしかも過誤が少なくなるようなデータ処理システムを検討しました。
また、「健康日本21」地域計画策定のために都道府県等で、国民栄養調査方式の独自調査が実施されることが多くなってきており、その業務支援および得られたデータの相互の比較性を高めるために、コンピュータネットワークを活用した統合的なシステムへと発展されました。 *英語版解説(The
Third Asian Conference on Food Safety and Nutrition, 2000年10月、北京で発表の資料) |