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避難生活を少しでも元気に過ごすために?栄養・食生活の視点から?

 これまでの大震災等の報告から、避難生活時の栄養・食生活の悪化が指摘されています。特におにぎり、パン、カップ麺などの炭水化物が中心の支援物資が被災地へ多く届き、野菜、肉、魚、乳製品などの生鮮食品の供給状況が悪いことが報告されています1)。阪神・淡路大震災や能登半島地震の際には、食事の管理が悪かった糖尿病を有する方の場合、被災後に血糖コントロールが悪化することが報告されており、食事の重要性が認識されています2)3)。

 そこで、当研究所では、避難生活の栄養改善を目的として、震災3日後には「災害時の栄養・食生活に関して」と題したホームページを立ち上げ、災害時の栄養・食生活に関連する各種ガイドライ
ン等、既存の関連情報の紹介を開始しました。

 更に、当研究所の管理栄養士チームでは(社)日本栄養士会と連携し、「避難生活を少しでも元気に過ごすために」をキャッチフレーズとして、避難所で生活をされている方に向けたリーフレットと説明資料(専門職向け)4種類を作成しホームページ上にて公開しています。

 1.栄養・食生活基本編
 2.衛生管理編
 3.赤ちゃん、妊婦・授乳婦の方へ編
 4.高齢の方へ編
https://www.nih.go.jp/eiken/info/info_saigai.html)。

 これらの資料は、以下のポイントをより具体的に解説し、(社)日本栄養士会から被災地に派遣されている管理栄養士等の専門職の支援活動に有効なツールとなっています。

 ?できるだけ食べましょう
 ?水分をとりましょう
 ?衛生面を気をつけましょう
 ?身体を動かしましょう
 また、派遣される管理栄養士・栄養士のためのマニュアルも協同で作成し専門職としての心がまえ等を紹介し、現場で活用されています。

参考文献
1) 土田直美他.新潟県中越大震災が食物入手状況および摂取
頻度に及ぼした影響.日本栄養士会雑誌 2010; 4: 30-38
2) 切塚敬冶他.阪神大震災時における糖尿病患者の血糖コン
トロール悪化について.糖尿病 1996; 39: 655-658
3) 竹越忠美他.能登半島地震による糖尿病患者への影響.
糖尿病 2009; 52: 103-110


ニュースレター「健康・栄養ニュース」第10巻1号(通巻36号)平成23年6月15日発行から転載

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作成:2011/7/14 16:05:55 自動登録   閲覧数:5889
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