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日本人大学生における肥痩評価と身体組成との関係


 最近は、特に若年女性でやせ願望が強くなり、太ってもいないのに「自分は太っている」と評価してしまう人がたくさんいます。

 太っているかどうかは、体重より身体の脂肪が多いかどうかで判断する必要がありますが、正確に測定された体脂肪率と比較してそうした自己評価がどれだけできるのか、また、何を基準に自己評価がなされているか検討した研究はありませんでした。

 そこで、大学生を対象にして、水中体重秤量法を用いて測定した体脂肪率と、太っているかどうかの自己評価との関係を検討してみました。そうすると、体脂肪率が大きい人の方が「自分は太っている」と考える傾向はみられるものの、かなり個人差がありました(グラフ参照)。

 また、体脂肪率とは独立に、体重が自己評価と関係していることがわかりました。つまり、「自分の体脂肪率を推測するのは難しく体重を参考に判断している」と言えます。

 また、欧米人の場合は、骨格の大小でも自分が太っているかどうかを判断する傾向があると言われているのですが、そうだとすると、骨格の大小は減量してもほとんど変わらないので、悲観的にならざるを得ません。

 しかし、今回対象とした日本人大学生ではそうした傾向はみられず、むしろお腹の皮下脂肪が多いかどうかで判断している傾向がみられました。



出典:Relationship of body composition to body-fatness estimation in Japanese university students. Tanaka S, Itoh Y, Hattori K: Obesity Research: 10(7): 590-596, 2002

ニュースレター「健康・栄養ニュース」第1巻2号(通巻2号)平成15年1月30日発行から転載
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作成:2008/7/18 15:19:44 自動登録   更新:2009/2/9 16:27:11 自動登録   閲覧数:5630
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