１ｇの減塩で、血圧が1mmHg下がる件

１ｇの減塩で、血圧が１mmHg下がる件について質問いたします。

よくみるデータですが、具体的にどういうことなのか知りたいのです。

例えば今まで９ｇの塩分をとっていました。
今日から６ｇにしました。明日には、血圧は３mmHg減るのでしょうか。
そして６ｇをその先継続すれば、血圧はそれ以上は下がらないのでしょうか。

（前日との塩分の比較で血圧が上下するのか？）

管理人の廣田です。当該部署からの回答を以下に示します。

「1gの減塩で、血圧が1mmHg下がる件」というのは、健康日本２１（第２次）の推進に関する参考資料」に出てくる「1gの減塩により収縮期血圧が、高血圧者で1mmHg、非高血圧者で0.5mmHg低下することがわかっており」(P.44)という記述によるものかと思います。これは、当資料の参考文献9)(He
FJ, MacGregor GA. Cochrane Database Syst Rev 2004; (3):
CD004937)にある通り、介入研究のメタアナリシスの結果に基づいており、4週間以上減塩した介入群の平均値として得られるものです。したがって、今日減塩して明日血圧が下がるということを示すものではありません。また、ヒトには個体差があるため、集団を対象とした介入研究の平均値として得られた結果がそのまま個人に当てはまるかどうかはわかりません。6gの塩分摂取を継続した場合どうなるかは、この研究ではわかりません。