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食事と時間帯について

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なし 食事と時間帯について

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/2/9 14:24 | 最終変更
西牟田守 
 栄養や食事に関する情報は科学的なものの他、経験則、思いこみ等があり、また、定量化されていないものもあります。

 脂質エネルギー比が高く、砂糖以外の炭水化物が少ない食事をしている欧米の人と、砂糖以外の炭水化物エネルギー比が高い伝統的な日本人の食事をしている日本人では、夕食の(砂糖以外の?)炭水化物を意図的に低下させたときの代謝変動は異なると考えられます。また、食事のことを考える場合、夕食だけ限定して朝食、昼食、夕食、間食の全てについて、総合的に考えないと誤った結論を導くことになります。

 したがって「夕食の炭水化物を控えめにする」ことの是非を問われても、条件をつめてみなければ、お答えできないのです。

 そこで、日本人で、標準的な食事をしていて、夕食のご飯だけを意図的にやめたらどうなるかを考えます。

 体重が減少しない条件では、摂取エネルギーは変わらず、ご飯の代わりにおかずの量が増え、たんぱく質と脂質のエネルギー比が高くなります。しかし、このような条件で実験を行った成績は見当たらないので、その効果は不明です。

 ただし、意図的に夕食を高脂肪食、つまり、低炭水化物食にして、翌日に糖尿病検査の一つである糖負荷試験を行うと、尿糖陽性者が増えるという報告はあります。

 目先のことだけで、判断しないで、食事全体をながめていただく習慣が大切だと思います。食べるタイミングもいろいろ情報が発信されており、少しは影響があるかもしれませんが、それよりも何をどれだけ食べるかという基本的な問題の方がはるかに重要であることを意識していただけることを望みます。
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