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Re: 安静時および運動時のエネルギー基質利用比率について

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なし Re: 安静時および運動時のエネルギー基質利用比率について

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/11/17 8:40 | 最終変更
田中茂穂 
 ・出てくる数値(25%Vo2max)や、
 ・日本の文献でよく紹介されている論文

を考えると、多分、Romijin (Am J Physiol, 1993)の結果をみて、疑問が出てきたのではないかと想像します。

この論文は、以下のHPで全文(PDFも可)を見ることができますので、もしまだでしたら、是非ご覧ください。

https://ajpendo.physiology.org/cgi/content/short/265/3/E380

この論文の特徴は、安定同位体を用いて、エネルギー源の由来を調べようとしたことにあります。個人差については、この論文中をみると、ある程度の参考になるとは思います。

ただし、

 ・5人の日常的に鍛えられた人が対象となっていること
 ・バラツキの指標は、SD(標準偏差)ではなく、SE(標準誤差=標準偏差÷√(人数))で表示されていること

にご注意ください。

 ・一日全体のエネルギー基質(エネルギー源)の割合は、食べ物から摂り入れたエネルギーの割合(たんぱく質:約15%、糖質:45?65%程度、脂質:20?40%程度)とほぼ一致すること
 ・一般に、安静時を含め、活動の強度が強いほど脂質の割合が少なくなる(=糖質の割合が多くなること)
 ・一日の中で、25%Vo2maxを超える強度の時間はそれほど多くないこと

を考えると、

「25%の強度で85%が脂肪」

というのは、納得しがたいと思いますし、同じ意見です。

ただ、この論文の方法論における問題点(=おかしな値であるとすれば、それが得られた理由)については、現時点では分かりません。

個人的には、

「それぞれの強度における絶対的な割合(脂肪が85%?)」

をみるよりは、

「強度や経時変化によって、エネルギー源がどのように変わるか」

に関して参考になる論文ではないかと考えています。

申し訳ありませんが、ご質問の点について、もう少しきちんとわかったら、改めてお伝えしたいと思います。


【田中茂穂】
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