論文報告「D-アスパラギンは腎臓の機能を評価するのに理想的な分子である。」

  • ホーム  >
  • お知らせ  >
  • 論文報告「D-アスパラギンは腎臓の機能を評価するのに理想的な分子である。」

主要な腎臓の機能である糸球体ろ過量(GFR)の評価は意外と難しい。その理由は未だ、体内の分子で評価に適したものが見つかっていなかったからです。現状ではイヌリンという分子が理想的とされていますが、これは体内に存在しないので、わざわざ外から点滴しながら、血中と尿中濃度を測定する必要がありました。

我々は、D-アミノ酸の一種、D-アスパラギンは、内在性の分子としてGFR評価に理想的であることを見つけました。理想的とされるイヌリンに近い体内動態をとるため、D-アスパラギン濃度を測定することで腎機能を正確に評価できることが分かりました。本手法を用いて腎臓病の患者の状態を正確に評価することで精密な医療を可能とし、今後、新規透析患者数の抑制などが期待されます。

詳細はこちら