深層学習による原発性ネフローゼ症候群の自然歴の検討結果がClin Exp Nephrol誌に掲載されました。

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難治性疾患研究・開発センターリバーストランスレーショナル研究プロジェクトの木村友則プロジェクトリーダー、難病情報資源研究室の吉野満昭特任研究員、坂手龍一プロジェクトリーダーらは、日本ネフローゼ症候群コホート研究グループとの共同研究により、深層学習を用いて原発性ネフローゼ症候群の自然歴を明らかにしました。

原発性ネフローゼ症候群は難治性疾患の一つですが、症例数も少なく情報も限られていることから、患者がどのような臨床経過を辿るのか、一人の医師ができる経験には限りがあります。本研究により、機械学習による臨床経過分類を利用することで、ネフローゼ症候群がどのような自然歴を辿るのか可視化することができました。これにより、ネフローゼ症候群の実際の状態や治療抵抗性などの客観的な評価が可能となります。

本研究成果はClin Exp Nephrolに掲載されました。また、2022611日の第65回日本腎臓学会学術総会において発表され、これを基に、日経メディカル誌に「難病治療開発は癌治療のたどった軌跡をなぞる」という内容でご紹介いただきました。