D-アミノ酸を慢性腎臓病の原因となる疾患(原疾患)の診断へ応用

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 木村友則プロジェクトリーダーと部坂篤らは、大阪急性期・総合医療センター(奥嶋拓樹医員、岩田真幸医員、林晃正主任部長)、大阪大学腎臓内科(猪阪善隆教授ら)との共同研究により、これまで腎生検でしか診断できなかった、慢性腎臓病の原疾患診断に、体中に微量に存在するD-アミノ酸であるD-セリンが有用なマーカーとなることを発見しました。

 本研究では、血液中と尿中のD-セリンを測定することで、腎臓病の原因を簡便に診断することができ、発症のメカニズム解明、新規治療法開発、腎臓病の精密医療(プレシジョンメディスン)などを通じた人工透析導入患者数の抑制に期待が持たれます。また、腎臓病を併発しやすい糖尿病や高血圧を始めとした生活習慣病、心不全や心筋梗塞などの循環器疾患などの予後の改善も期待されます。

 本研究成果は、325日に「Clinical and Experimental Nephrology」誌のオンライン版で公開されました。

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