概要
AIホスピタルを実装化するための医療AIプラットフォームの構築に必要な技術に関する研究開発
背景・目的
○医療機器等やIoT機器を活用し、患者情報の網羅的収集、ビッグデータ化に加え、AI技術を活用したAIホスピタルの開発・構築が進められている。AIホスピタルが実装化されると高度で先進的かつ最適化された医療サービスの提供体制が整備されるとともに医療従事者の負担軽減が期待される。
○コロナ禍により非接触型の診療・治療に対するニーズが以前よりも高まっていることや2024年度から医師の時間外労働の上限規制が適用されることなどから、AIホスピタルの実装化は喫緊の課題となっている。
○AIホスピタルの実装化のためには、医療AIの開発や医療機関への普及を促進するための医療機関とAI開発事業者(AIベンダー)をマッチングさせる場が必要であるが、現状ではそのような機能を有する場の整備は十分ではない。
事業概要
〇 AIホスピタルの実装化を進めるため、医療AIサービスの開発から製品化、サービス提供までを支援し、医療機関とAIベンダーのマッチングの場となる「医療AIプラットフォーム技術研究組合(医療AIプラットフォーム)」を構築・運営し、プラットフォーム事業の検証を行う。
①医療AIプラットフォームに医療AIサービスを搭載し、医療機関等の利用者に実際に利活用してもらうことで技術的な実証・検証を行い、社会実装に向けた課題を明確化する。
②医療現場のニーズの調査等によりプラットフォームに搭載が期待される医療AIサービスの開発を進める。
③信頼できる医療AIサービスを医療機関等に提供できるようにするため医療AIプラットフォームのガバナンス機能を整備する。
期待される効果
○優れた医療AIサービスが持続的に開発され、医療機関に提供することが可能となるプラットフォームが構築・運営される。
○これにより、AIホスピタルの実装が促進され、先進的かつ最適化された医療提供体制の整備が可能となる。
<令和5年2月16日 内閣府ガバニングボード>
資料2(参考)BRIDGE(令和4年度補正予算)説明資料(SIP第2期「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」の社会実装)