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油っこい食事は太る?

 もちろん油は肥満の大敵ですが、油ならなんでも同じと思ったら大間違いなのです。

 欧米諸国へ旅行して、まずビックリするのは太った人達の多いことではないだろうか?自分とは違う国の出来事だと安心してはいられない。近い将来、日本でもあのような光景を見かける日が来るかも知れないのである。

 肥満とは体脂肪が過剰に蓄積した状態である。その原因は食事や運動不足などの生活習慣と遺伝的な影響である。日本人が遺伝的に太りやすい体質かどうかは現在でも十分に分かっていない。しかし、最近の生活習慣の変化が日本人の体型を変化させていることは分かっている。この30年間の日本人の食生活の変化を見てみると、一日に摂取するカロリー(エネルギー)の量はほとんど変わっていない。

 しかし、脂肪の摂取量は3倍近くも増えている(特に肉類や乳類などの動物性脂肪)。それと同時に肥満者の数も増加している。つまりご飯を食べる量が減り、油っこい食事を多くとるようになって肥満が増えているのである。しかも!日本人の脂肪摂取量の増加スピードは、欧米諸国でも例を見ない急激なスピードで増加している。もし、このまま日本人が運動不足のまま脂肪を食べ続けると。。。日本人全体が肥満化する日も遠くないだろう。

 脂肪の摂りすぎが肥満を引き起こす原因の一つは、同じ重量当たりのカロリーが高い事である。同じ重量を摂取した場合、糖質やタンパク質に比べ、脂肪は2倍以上のカロリーを摂取してしまう。さらに、脂肪には脂肪組織に貯えられやすい性質がある。この性質のため、1日に摂取するカロリーが同じ場合でも、脂肪を食べる割合が多いと太るのである。

 しかし、その性質は脂肪の種類によって違うことが最近の研究から分かってきた。国立健康・栄養研究所の江崎治博士らは、ネズミに色々な種類の脂肪を食べさせたところ、動物性の脂肪が太りやすいこと、さらに、魚油を食べさせた場合には全く太らないことを発見した。魚油を食べると、摂取した脂肪が肝臓で効率良く燃えて熱となり、体外に放散されていた。その時、魚油の成分は遺伝子に働きかけ脂肪を燃やすように指示を出していた。

 つまり、魚油は脂肪をどんどん燃やし熱として体の外に出してしまう為、肥満を予防しているのだと考えられる。

 理想的な体型を保つためにも、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病を予防するためにも、肥満は大敵である。適度の運動とともに、油っこい食事を減らし脂肪の摂取量を抑えること、そして摂取する脂肪の質を変えること(肉から魚へ)をお勧めする。【笠岡宜代】


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作成:2002/11/11 12:01:36 自動登録   更新:2009/2/13 16:35:27 自動登録   閲覧数:6545
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