研究参加者の方へ
For research participants

　摂津市に住む18歳以上の男女（要介護３以上の認定を受けた方を除く）の皆様に、この研究への参加のお願いを申し上げます。この研究は、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所（医薬基盤・健康・栄養研究所）を中心とした多くの大学・研究機関および摂津市と協力して行います。また、医薬基盤・健康・栄養研究所で倫理審査を受け、機関長からの研究実施許可を受けて行います。

1. 研究の背景・目的
　本研究は、摂津市が進める「健康・医療のまちづくり」の一環として、大阪府摂津市民の健康課題をライフコース別に明らかにするために、健康・栄養とウェルビーイング（人生の豊かさ）に関する調査を行うものです。生活習慣、フレイル、心身状態、居住環境、性に関して等の調査（今回の調査票）と、今後20年間の要介護状態、救急搬送、医療・介護費、死亡等（摂津市より提供いただく公的データ）の関連を検討し、市民の健康・栄養とウェルビーイングに対して効果的な取り組み（健康づくりやまちづくり）を提案する資料を作成します。

２．研究の方法（ご協力・ご承諾いただきたい内容）、期間
(ア）調査票へのご回答
(イ）公的データの収集
　国民健康保険・後期高齢者医療レセプト（診療報酬明細書)、要介護認定情報・介護レセプト等情報、摂津市が実施する健康診査結果、救急搬送データ、住所情報、死亡情報を年に１回程度2044年３月31日まで収集します(摂津市で集約された情報を適切な手順に則って提供を受けるため、ご負担はありません)。
詳しくはホームページ
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/settsu_study/
をご確認ください。

(ウ）上記（ア)(イ）で収集した情報の分析
　(ア)(イ)で収集した情報を用いて、健康・栄養とウェルビーイング（人生の豊かさ）に関する分析を行います。
　本研究の趣旨にご同意いただき調査票の表紙にご署名をお願いいたします。調査票にご回答いただき、同封の返信用封筒にてポストに投函ください。
・研究期間
2023年12月５日～2044年３月31日

3. 研究の協力と撤回の自由
　この研究への参加は自由です。途中で参加を取りやめることも自由にできます。参加を取りやめても、不利益を被ることはありません。研究参加を撤回される場合は、12. 問い合わせ先にご連絡ください。

4. 研究対象者にもたらされる利益および不利益
　収集されたデータは、集団として分析され、市または弊所のホームページに調査結果の掲載を行います。摂津市の健康施策に役立てられ、ご自身の健康増進につながる可能性があります。

5. 個人情報の保護、情報の保管と利用
　本研究では氏名、住所、生年月日の個人情報を取り扱います。ご回答いただいた調査票には、個人情報が含まれますが、医薬基盤・健康・栄養研究所の個人情報管理規程を満たす入力業者にデータ入力を委託した後、医薬基盤・健康・栄養研究所の鍵のかかる保管場所で厳重に管理します。摂津市から提供を受けた公的データに含まれる個人情報も同様に鍵のかかる保管場所で厳重に管理します。電子データはパスワードを設定し、管理します。本研究で収集された個人情報は健康・運動・栄養に関する調査の参加や講演会の案内に使用されます(いずれの調査も参加は自由です)。氏名の代わりに研究用の番号をつけ、個人が容易には特定できないようにされたデータは国内の共同研究機関で共有されます(海外の研究機関にデータは提供しません。また、共同研究機関へのデータ提供は各機関長の許可を得て行います)。分析データの一部は学術目的のデータ収集・保管を行う機関で公開されますが、個人情報が他研究機関へ提供されることはありません。結果が公表された場合でも、個人が特定される恐れはありません。情報の利用・保管について希望されない場合、12．問い合わせ先にご連絡ください｡情報を適切な方法で廃棄します。ただし、既に発表された内容について遡って情報を廃棄することはできません｡

6. 個人情報の開示等
　この研究で得られた個人情報は外部へは開示しません。個人情報の利用停止を希望される場合は研究期間内であれば対応いたします。12. 問い合わせ先までご連絡ください。

7. 研究計画書や研究方法に関する資料の閲覧について
　希望される場合、他の研究対象者等の個人情報等の保護およびこの研究の独創性の確保に支障がない範囲で研究計画書や研究方法に関する資料を入手、閲覧できます。12. 問い合わせ先までご連絡ください。

8. 研究成果の公表
　この研究で得られた結果は統計的に処理し、個人が特定できないようにした上で学会や論文で公表することがあります。ただし、科学的な目的以外で利用・公表することはありません。

9. 資料・情報の二次利用、他研究機関への提供の可能性
　資料は研究終了（2044年３月31日予定）後または研究成果の発表後のいずれか遅いほうから、５年間は保管されます。また、将来の新しい関連研究のための貴重な情報として、本研究の使用目的以外にも使われ、他の研究機関に提供される可能性があります。その場合は、新たに倫理審査委員会において承認を受けた上で情報を利用します。また、保管期間終了後も、分析データの一部は個人が特定できないような形でデータベースとして使用ならびに公開されることがあります。研究機関の統廃合等により研究継続が困難となった場合、可能な限り他の公的な機関への研究の引継ぎと、研究継続とを優先して検討します。もし、引継ぎ先が見つからない等で本研究を廃止しなければならない場合は、収集した個人の情報は適切に廃棄します。

10. 費用負担、利益相反
　本研究は、医薬基盤・健康・栄養研究所の運営費交付金と一部摂津市の予算を使用して実施します。皆様にご負担いただくことはありません。また、利益相反はありません。

11. 研究の実施体制
(ア）国立研究開発法人　医薬基盤・健康・栄養研究所　身体活動研究部（研究代表者：小野玲）
(イ）摂津市（代表：森山一正）
(ウ）共同研究機関：京都大学(責任者：柴田悠)､滋賀大学(同：伊達平和)、大阪大学(同：赤坂憲)､ 京都先端科学大学(同：木村みさか)､川崎医科大学(同：杉本研)､早稲田大学(同：宮地元彦)､ 東北大学(同：中谷友樹)、一橋大学(同：宮本百合)、芝浦工業大学(同：赤木亮太)、 九州大学(同：福田治久)、東京医科大学(同：井上茂)、藤田医科大学(同：吉田光由)、 日本歯科大学(同：菊谷武)、ミシガン大学(同：北山忍)、 国立循環器病研究センター(同：猪原匡史)、国立長寿医療研究センター(同：荒井秀典)、 東京都健康長寿医療センター(同：藤原佳典）
(エ）後援：大阪府、摂津市医師会、摂津市歯科医師会、摂津市薬剤師会
※(ア）(ウ）に関しては、所属・職の変更、研究者の追加・削除(死亡を含む)があった場合、その都度、倫理審査委員会に諮り許可を得ます。

12. 問い合わせ先
　この研究について疑問、同意撤回に関する問い合わせは下記にご連絡ください。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所　国立健康・栄養研究所 身体活動研究部　部長　小野玲
住所　〒566-0002 大阪府摂津市千里丘新町３番17号　健都イノベーションパークNKビル
Email　shintai-madoguchinibiohn.go.jp
ホームページ　https://www.nibiohn.go.jp/eiken/settsu_study/