遺伝子導入制御プロジェクトでは、以下のようなプロジェクトを進めております。なお、研究概要については、こちらをご覧下さい。
(1) アデノウイルスベクターの長所(高効率遺伝子導入活性、高タイターのベクター調製、簡便なベクター調製、in
vivoへの適用)を生かしつつ、問題点を克服した有効性・汎用性の高い次世代アデノウイルスベクターの開発。
(a) in vitroライゲーションに基づいた簡便なアデノウイルスベクター作製法の開発
(b) 従来のベクターでは、遺伝子導入が困難であった細胞への適用が可能なベクターの開発
(c) Drug Delivery System (DDS)の機能を付与したアデノウイルスベクターの開発。ターゲティングアデノウイルスベクターの開発(有効性・安全性の向上を目的に)
(d) 目的遺伝子の発現制御が可能なベクターの開発
(e) 複数の遺伝子の挿入が可能なベクターの開発
(f)
目的遺伝子のノックダウンが可能なベクターの開発
(g) 安全性の向上、長期の遺伝子発現が可能なベクターの開発
さらに、上記の改良型アデノウイルスベクターを用いて
(2) 遺伝子治療への応用研究
(3) ヒトES細胞や間葉系幹細胞、iPS細胞を用いた細胞分化制御研究や再生医療への応用研究
(4) アデノウイルスベクターと生体との相互作用の解析(自然免疫等のメカニズム解析)
(5) 機能性RNA(microRNA)の機能解析と治療への応用
(6) DNAマイクロアレイやプロテオミックス技術を利用した新規遺伝子やタンパク質の機能解析
などの基礎・応用研究など、幅広い観点から研究を展開しております。
このような研究を通して、疾患関連遺伝子・たんぱく質の機能解析や、抗原の導入による新規ワクチン開発や遺伝子治療薬、再生医療等の開発に利用できる基盤技術開発を行っています。
2008.4.10更新
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