事業情報詳細
高知県健康政策部健康長寿政策課
若年者の生活習慣改善事業
【団体情報】
団体名 | 高知県健康政策部健康長寿政策課 | ||
住所 | 〒 780 - 8570 高知県高知市丸ノ内1−2−20 |
||
電話 | 088−823−9675 | FAX | 088−823−9137 |
ホームページアドレス | −−− | ||
団体区分 | 都道府県本庁 | 人口区分 | 30万人以上 |
食育の主たるとりまとめ担当 | その他 >> (健康づくり担当) | ||
団体全スタッフ数 | 6 人 | 左記のうち管理栄養士・栄養士数 | 1 人 |
【事業情報】 (データ公開/更新日:2010/06/15)
事業名 | 若年者の生活習慣改善事業 | ||||
事業課題 |
・栄養状態の改善、知識・態度の習得や行動変容、望ましい食習慣の形成 |
||||
事業内容の要約 |
背景 | (1)高知県は、肥満傾向児(肥満度20%以上の児童・生徒)の出現率が全国平均より高い。 【出典:平成20年度学校保健統計調査結果】 ◇幼稚園年長から高校3年生までの13学年のうち、男子は10、女子は9の学年で全国平均を上回っている。 ◇中学生は全学年で全国平均を超えている。(中1男子:15.28%、中2男子:13.26、中3女子:11.37%など) (2)小児肥満者は、2型糖尿病はじめ生活習慣病の発症リスクが高いため、早期の肥満解消が必要。 ◇平成21年4月9日現在、高知県の2型糖尿病小児慢性疾患登録者8名中、初診は8歳2名・9歳2名・12歳1名・13歳1名・16歳1名・17歳1名と半数が小学6年生以上。 ◇小児2型糖尿病者は、ほとんどが学校検尿で発見されるが、全く無症状のため病識に乏しく、安易に治療を中断するケースが多い。しかし、このような治療中断例の多くが将来、失明や腎不全(透析)に陥ることが判っている。小児2型糖尿病の発症予防は、将来の医療費削減に大きく貢献する。 |
|||
ねらい・目標 | 糖尿病などの生活習慣病を発症するリスクが高い肥満傾向児とその保護者に対し、運動・食生活などの生活習慣の改善の必要性を理解させ、実践させるための合宿研修等を実施し、生活習慣の改善を促すとともに、合宿研修等のマニュアルを作成して学校、関係機関に配布し、小児肥満の解消・予防、生活習慣改善を推進する。 | ||||
実施内容 | 1 合宿研修 ア 対象者 体重が気になる小学4・5・6年生の児童15名及びその保護者13名(12家族) イ 実施時期及び期間 8月23日〜25日 ウ 実施場所 国立室戸青少年自然の家 エ 内容 (ア)合宿研修開始時、児童の身長・体重・体脂肪率・腹囲の測定及び児童及び保護者に対する生活習慣に関するアンケート調査を実施。 (イ)管理栄養士の指導のもと、1家族に1名の学生ボランティア(管理栄養士養成施設の学生)が付き、児童及び保護者に宿泊研修中、毎食、食事の選び方を指導。糖尿病交換表で簡単にエネルギー計算を行い、適当な量やバランスであったかを個別に指導。このほか、全員を対象とした食生活の講話、調理実習も各1回実施。 (ウ)健康運動指導士が講師となり、体を動かすことが楽しいと実感し、継続実施できるような運動を親子で実習。(プール、ゲーム感覚の運動) (エ)保護者は、医師及び看護師による生活習慣に関する個別指導 2 フォローアップ研修 2回 ア 対象者 合宿研修に参加した児童及び保護者 イ 実施時期及び期間 1回目:11月3日 9:00〜15:30 2回目:2月7日 9:00〜15:30 ウ 内容 1回目 (ア)児童の身長・体重・体脂肪率・腹囲の測定 (イ)糖尿病交換表による食品選択の講話及び調理実習 (ウ)児童は、理学療法士が提供したプログラムで球技を体験。 (エ)保護者は、医師及び看護師による生活習慣に関する保護者への個別指導 2回目 (ア)児童の身長・体重・体脂肪率・腹囲の測定 (イ)3・1・2弁当箱法による栄養バランスのとり方の講話と料理を弁当箱に詰める実習 (ウ)親子でウォーキングの後、児童は、理学療法士が提供したプログラムで球技 (エ)保護者は、医師及び看護師による生活習慣に関する個別指導 特徴:児童にとってお姉さん的存在となる学生をマンツーマンで付き添わせ、相談しやすい雰囲気づくりと徹底した個別指導を実施した点。2度のフォローアップ研修までの間も、電話等で支援を行った。 |
||||
アプローチ方法 | ポピュレーションアプローチ | 実施期間 | 平成 21年 8月 〜 平成 22年 2月 | ||
対象 |
年齢層 | その他 >> ( 親子(小学4年生から6年生と保護者) ) | |||
性別 | すべて | ||||
予算 |
国, 都道府県, | ||||
従事者 |
管理栄養士・栄養士, 医師, その他, >> (理学療法士、健康運動指導士、看護師) | ||||
連携協力者 |
栄養士会, | ||||
事業の評価 |
評価指標@ | 指標 | 児童の肥満度 | ||
方法・時期 | 事業開始時、宿泊研修終了時、フォローアップ研修開始時の4回測定 | ||||
数値目標 | なし | ||||
指標の状況 (結果) |
参加児童15名中11名は肥満傾向、4名やせ傾向児。肥満傾向児のうち7名(64%)の肥満度が減少。また、やせ傾向児は、2名(50%)の体重が増加し適正体重になった。 | ||||
比較対照 | 事業開始時の肥満度 | ||||
評価指標A | 指標 | 児童の食状況(給食のおかわり、おやつの選択意識、3つの基礎食品の知識)のアンケート調査結果 | |||
方法・時期 | 事業開始時、事業終了時にアンケート調査を実施 | ||||
数値目標 | −−− | ||||
指標の状況 (結果) |
1 給食のおかわり:全くしない児童が14%から50%に増加 2 おやつの選択意識:何を選べばよいかを「いつも考えている」「大体考えている」児童が14%から50%に増加 3 3つの基礎食品の知識:赤・黄・緑の食品群を知らない児童が40%から20%に減少 |
||||
比較対照 | 事業開始時に実施したアンケート調査結果 | ||||
評価指標B | 指標 | 児童の運動習慣に関する保護者へのアンケート調査結果 | |||
方法・時期 | 事業開始時、事業終了時にアンケート調査を実施 | ||||
数値目標 | なし | ||||
指標の状況 (結果) |
実施時アンケートに回答した11名中9名(82%)が運動不足と感じていたが、最終アンケートに回答した7名中7名(100%)が運動・身体活動が高まったと回答。 | ||||
比較対照 | 事業終了時のアンケート調査結果 | ||||
達成度総合評価 (この事業は目標を達成したと思いますか?) |
そう思う | ||||
今後の課題 | 少数の栄養士でも実施できるような手法の検討(栄養士会以外での実施を可能とするため) | ||||
他施策との関係 | 特になし, | ||||
重点活動内容 |
・運動と食事の両面からのアプローチ ・野菜類摂取量を増やす支援 ・油の摂取量を控える支援 ・朝食欠食率(喫食率)の改善 |
||||
参考資料 | −−− ※平成21年度「健康的な生活習慣づくり重点化事業(メタボリックシンドローム予 防戦略事業)」個別取組報告 |
||||
自由記載 | −−− |
無断転載・転用を禁じます。詳しくは利用規約をご参照下さい。