事業情報詳細

水戸市保健センター

手づくりぬりえ絵本による「正しい食生活習慣定着活動」”伝えたい食育の大切さ”

【団体情報】

団体名 水戸市保健センター
住所 〒 310 - 0852
茨城県水戸市笠原町993-13
電話 029−243−7311 FAX 029−244−0157
ホームページアドレス −−−
団体区分 市町村(保健センター等) 人口区分 10万人〜30万人未満
食育の主たるとりまとめ担当 保健福祉担当
団体全スタッフ数 57 人 左記のうち管理栄養士・栄養士数 3 人

【事業情報】   (データ公開/更新日:2010/01/08) 

事業名 手づくりぬりえ絵本による「正しい食生活習慣定着活動」”伝えたい食育の大切さ”
事業課題
・栄養状態の改善、知識・態度の習得や行動変容、望ましい食習慣の形成
・食環境づくりの推進
・推進体制の整備

事業内容の要約

背景  昭和63年に,水戸市立保育所の年長児23名を対象に6つの基礎食品群を色で分類した食品絵カードを教材に使い,当日のお昼の給食に入っていた食品と同じものをカードより選びだし,3つの働きに分けていくという遊びを2ヶ月間実施した。この時子ども達はとても生き生きとした様子で食品絵カードを使って遊んでいた。2ヶ月が経過した時子ども達は完璧に分類することができるようになっていた。
しかし10年後の平成10年に,その子ども達が記憶に残っていたかどうかについての追跡調査を実施したところ,連絡のついた6名のうち学童期に親子で話題にしなかった4名は忘れており,話題に出した2名は覚えていた。この結果より@食育を習慣化するためには,幼児期に繰り返し使った教材を継続して活用し,幼児期と学童期をつなぐ一貫した食育活動が重要である。A幼児期と学童期をつなぐ食育の効果を高めるためには,家庭における食育の役割が大きいことから,保護者を含めた啓発活動が必要である。ということがわかり,幼児期と学童期を継続させて教えてあげられる保護者の役割は重要であり,保護者が利用できる教材の開発が必要であることから「ぬりえ絵本」の作成普及に至った
ねらい・目標 手づくりの教育媒体等を活用し,乳幼児期からの正しい食生活習慣定着のための普及啓発を行うことにより,家庭における食育の推進を図る。
 保護者へは読み聞かせの効果の認識を,子には楽しみながら正しい食生活習慣を身につけてもらうことを,ひいては親子のコミュ二ケーションをより深めてもらうことを目的とする
実施内容 【内容】食育推進事業の一環として,手づくり「ぬりえ絵本」・「解説本」を教育媒体とした食生活習慣啓発活動の実施。3歳児健康診査時において:手づくり「ぬりえ絵本」とその使い方の冊子「解説本」配布・ぬりえの色塗りと読み聞かせ方の実践による啓発活動・おやつの試食。1歳6ヶ月健康審査時において:オリジナルの食育啓発パンフレットの配布【工夫した点】・ぬりえ絵本は,子どもが興味を持つような絵の構図に心がけ,家族や子どもの状況に応じた読み聞かせが工夫できるよう,基本的な言葉表現にとどめた。
・繰り返し読み聞かせをし,実行の可否の効果がわかるように,ページによる項目ごとに泣き顔・普通の顔・ピースピースの笑い顔が塗れるようにした。
・食育の浸透度を高めるため,「ぬりえ絵本」の使い方として食育の重要性や幼児期の食育のポイント・読み聞かせ方(例)・お母さんへのミニメッセージ等を記した別冊「ぬりえ絵本の使い方」を作成し,同時に配布するようにした。
・手づくりおやつの試食を同時に行い,保護者が普及場所に立ち寄りやすいようにした。
・幼児期の食育指導を行う機会を1歳6か月と3歳の時期とした。継続性を持たせるため,食育啓発パンフレットと手づくり「ぬりえ絵本」は共通性が感じられる絵柄のものとした。
・世界でただ1つ、自分だけの絵本となるよう、子の名前を表紙のタイトルに入れるようにした。
・アンケートを同時に行なうことにより,食育を考える間とした。
アプローチ方法 ポピュレーションアプローチ 実施期間 平成 12年 4月 〜 平成 現在年

対象

年齢層 幼児,  成人@(20〜40歳),  成人A(40〜60歳),  その他  >> ( 保育者 )
性別 すべて
予算
市町村, 
従事者
管理栄養士・栄養士,  その他,  >> (食生活改善推進員)
連携協力者
市区町村(保健担当),  都道府県(本庁保健担当),  保育所・幼稚園,  栄養士会,  食生活改善推進員, 

事業の評価
|主な指標 |

評価指標@ 指標 水戸市次世代育成支援対策行動計画における平成21年度目標値
方法・時期 実績値
数値目標 なし  >> (実施回数 70回 参加者数 4,500人)
指標の状況
(結果)
−−−
比較対照 −−−
評価指標A 指標 「ぬりえ絵本」は役に立つ,解説本は役に立つ,読み聞かせをしてみようと思うものの割合の増
方法・時期 実施時
毎回
数値目標 −−−
指標の状況
(結果)
いずれにおいても85%以上で高い
比較対照 −−−
評価指標B 指標 食育活動を,3歳児健診時の1回だけ行った場合と,1歳6ヶ月3歳児健診の2回に渡って継続して行った場合の食育効果を比較する
方法・時期 −−−
数値目標 なし
指標の状況
(結果)
食育の機会が3歳児健診時のみ1回の場合と1歳6ヶ月時と3歳児健診の2回に渡っての場合とで比較すると,効果において後者が高かった。
比較対照 −−−
達成度総合評価
(この事業は目標を達成したと思いますか?)
現在継続中
今後の課題 ・親が愛情かけて仕上げ,世界にひとつしかないオリジナル性という点ではぬりえはとても良いが,手間が掛かるため仕上げる前に捨てられる可能性がある。3歳児という年齢を考慮すると,すぐ読み聞かせのできる絵本にし,同じ絵柄の「ぬりえ絵本」を使用しての食育が学童低学年時に実施できれば,子にとって幼児期と学童期の一貫性が感じられるものとなり,より効果的と考える。
・子どもへの接し方に戸惑いを感じている保護者のために,活動時に読み聞かせの実演ができればなお効果的と考える。
他施策との関係 食生活改善普及運動, 
重点活動内容
・運動と食事の両面からのアプローチ
・野菜類摂取量を増やす支援
・油の摂取量を控える支援
・朝食欠食率(喫食率)の改善
参考資料 ・手づくり「ぬりえ絵本」・解説本 ・アンケート調査結果 ・「活動写真」

手づくり「ぬりえ絵本」

ぬりえ絵本解説本

ぬりえ絵本カラー

活動の写真
※行政栄養士による活動事例集(社団法人日本栄養士会全国行政栄養士協議会作成)より  
自由記載 −−−

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