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国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所

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「フラビウイルスのコア蛋白質に共通の核輸送担体の同定」~広範なフラビウイルスに対する治療標的としての可能性を示唆~

2024年8月16日

 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪府茨木市、理事長:中村祐輔)創薬デザイン研究センター生体機能分子制御プロジェクト 宮本洋一主任研究員は、順天堂大学大学院医学研究科微生物学の伊東祐美助教、岡本徹主任教授らとの共同研究により、広範なフラビウイルスで保存されているコア蛋白質の核局在の意義および核移行のメカニズムを検討し、フラビウイルスのコア蛋白質を核に輸送する因子としてインポーチン7(Importin-7IPO7)を同定し、②IPO7を介したコア蛋白質の核移行が感染性ウイルスの細胞外への放出に重要であることを明らかにしました。本研究により、IPO7が様々なフラビウイルスに効果を示す治療薬の標的となり得る可能性を示すことができ、IPO7を標的とした治療薬の開発が期待されます。

 本研究成果のポイント

  • フラビウイルス科ウイルスに共通のコア蛋白質の核移行を担う因子としてIPO7を同定しました。
  • IPO7がない細胞では、コア蛋白質の核移行の阻害および感染性ウイルス粒子の産生抑制が、日本脳炎ウイルスだけでなくデングウイルスやジカウイルスでも確認されました。
  • IPO7を介したコア蛋白質の核移行が、感染性ウイルスの細胞外への放出に寄与することを明らかにしました。

 研究成果は、国際科学誌PLOS Pathogens誌に、2024年8月15日午後2時(米国東部夏時間)にオンライン版で発表されました。

 詳細は、こちらをご覧ください。

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