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食事:難消化性デキストリンとタンパク質について

作・健康食品情報研究室スタッフ:2015/08/20


【質問】特定保健用食品における難消化性デキストリンの作用として、「糖の吸収速度を緩やかにし、脂質の吸収を抑制する」という表示は目にするのですが、タンパク質についてはどうなんでしょうか。

とあるスポーツ用品メーカーのプロテイン製品に、難消化性デキストリンの作用でタンパク質の吸収速度を緩やかにすると謳われているものがあります。記憶があやふやなのですが、確か難消化性デキストリンは血清タンパク質の濃度に影響を及ぼさないのではないかと…

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【回答】難消化性デキストリンの作用として、既にご存知のように、「糖の吸収速度を緩やかにし、脂質の吸収を抑制する」ということがヒト試験で証明されています。その一方で、血清タンパク質濃度には影響がないということも報告されています。

現時点で、難消化性デキストリンの摂取によりタンパク質の吸収を穏やかにするという報告は見当たりません。

その製品広告を拝見しておりませんが、もしかしたら、レジスタントプロテイン(難消化性タンパク質)と混同されているのかもしれません。 レジスタントプロテインは、その名前の通り、消化酵素により分解しにくいタンパク質であり、タンパク質自体の吸収が抑えられるだけでなく、難消化性デキストリンのような作用を示すともいわれております。

以上、ご参考になれば幸いです。



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