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栄養調査関連論文集
3  食物摂取頻度調査法/食事歴法
                             

糖尿病の栄養教育のための半定量食物摂取頻度調査票(FFQW65)の妥当性と再現性の検討

目的 著者らが開発した糖尿病予防の栄養教育のための65食品リストからなる食物摂取頻度調査票(FFQW65)の妥当性再現性を検討する。
方法 71人の男性ボランティア(女子大の学生の父親:43−60歳)を対象にして、妥当性は1週間の秤量調査結果と、再現性は10ヵ月後の再調査との比較をおこなった。データはすべて対数変換した上でピアソン積率相関係数を求めた。
結果 妥当性に関しては、朝食の総エネルギーのピアソン積率相関関数は0.74であり、FFQW65と秤量調査から求めた実際の値との相違は小さかった(差は-5kcal、相対差1.1%)。それに比べると昼食、夕食、一日あたり量の相関係数は小さめであり(それぞれ0.52, 0.66, 0.64)、相対差も10%前後であった。カリウム、ナイアシンを除く16栄養成分の1日あたり栄養成分摂取量の相関係数は0.28-0.64の範囲にあった。エネルギー調整相関係数ではたんぱく質、鉄、コレステロールが低くなった(0.16, 0.14, 0.19)が、その他は0.26-0.65の間にあった。他方、再現性は10ヵ月後に回答の得られた64人を対象にした検討の結果、全食品のエネルギー摂取量のピアソン積率相関係数は0.76であり、その他の栄養成分では0.54(ビタミンD)からは0.81(カルシウム)までの範囲にあった(→表1、表2)。
結論 FFQW65は糖尿病の栄養教育のために有用となるエネルギー摂取量の食事別評価に利用可能と考える。
出典 日本公衆衛生学会誌 2000;47(3):230-244.
著者、
所属
山岡和枝、丹後俊郎、渡辺満利子、横塚昌子

〔要約作成者:草間かおる〕

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