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栄養調査関連論文集
3  食物摂取頻度調査法/食事歴法

食品群摂取頻度調査結果のスコア化による評価の妥当性について

目的 食品を統合した食品群についての摂取頻度と食べ方に関する調査を行い、得られた結果をスコア化(バランススコア、野菜スコア、食生態スコア)し、同時期に同一対象者に行った秤量調査により得られた結果と比較する事により、これらのスコアが食生活を評価する指標として妥当であるかを検討した。
方法
  1. 1991〜1993年の各年の10月に女子学生308名を対象として、秤量法による3日間の食物摂取量調査、質問紙法による食品摂取頻度および食べ方に関する調査を実施した。
  2. 食物摂取量調査結果から、栄養摂取状況を評価する指標としてエネルギー・各種栄養素の充足率を算出し、また、野菜摂取状況を評価する指標として野菜摂取量を算出した。
  3. 食品摂取頻度および食べ方に関する調査結果から3種類のスコアを算出し(→表1表2)、食物摂取量調査や食べ方の調査結果を用いて、3種類のスコアの妥当性を検討した。
結果
  1. バランススコアは各種栄養素の充足状況を反映していた。
  2. 野菜スコアは野菜の摂取状況を反映していた。
  3. 習慣的な食べ方を問う11項目の回答は食べ方の現状をかなりよく反映し、さらに、これら11項目を総合して評価する食生態スコアは栄養素の摂取状況を反映していることが示された。
  4. バランススコアと食生態スコアを同時に考慮(すなわち、食生活を食品のとり方と食べ方から見る)して栄養素の摂取状況との関連を検討すると、2つのスコアの同時評価は個々のスコアによる評価より栄養素の充足状況をより明確に反映していた。(→表3
結論 野菜スコアの配点方法などさらに検討すべき点も残されているが、バランススコア、野菜スコア、食生態スコアは食生活の現状をかなりよく反映し、疫学調査で食生活の現状を評価する指標となりうると思われる。
出典 日本公衆衛生学雑誌 1995:42(10):829-842
著者、
所属
池田順子 東あかね 永田久紀
京都文教短期大学
Abstract Abstract

〔要約作成者:池田順子〕

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