2021.11.19
, EurekAlert より:
ロングCOVIDを持つ女性は、運動に反応して心拍数の不規則性を経験し、これは運動耐容能だけでなく自由生活の身体活動を制約する可能性がある、という米国インディアナ大学からの研究報告。
研究チームは、軽度から中等度のCOVID-19感染後数か月過ぎた女性が、6分間歩行テストにおいて、心拍数の反応と回復が、非感染対照者とは有意に異なることを報告した。
患者群29名と対照群16名は年齢(平均年齢56歳)とBMI(平均BMI25.8)が一致しているので、今回の知見は、ロングCOVID症候群に起因する可能性が高いという。
患者群は、対照群に比べて、運動中に心拍数が低下し、運動後の回復が遅れた。また患者群は、息切れ、関節痛、筋肉痛の報告が多く、予想される歩行距離を達成できない者が多かった。
男性であることは、COVID-19症状の重症度と死亡率の増加に関連しているが、最近の報告によると、女性は回復してから数か月後に特定の肺関連の制限を受けやすくなる可能性があるという。
女性の加齢に伴う身体障害の有病率が男性と比較して高いという観点から、これらの調査結果は、COVID-19関連の症状が長引く女性において、持続的な心肺問題を管理するためのリハビリプログラムの必要性を浮き彫りにするものだ、と研究者はコメントしている。
出典は『実験生理学』。 (論文要旨)
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