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[病気]  パンデミックで食生活はどう変わったか
2021.10.4 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

COVID-19のロックダウン中に食習慣は不健康になり、ロックダウンの解除後もそれが続いてしまったことが示唆された。シンガポール大学による、オンラインでの食料品の注文・デリバリーに関する分析の結果。

COVID-19のパンデミックへの対策とのひとつとして、ロックダウンを実施した国は多いが、これまでの研究で、ロックダウン中には食生活が不健康になりがちであることが報告されている。パンデミックの間に形成された不健康な食行動は、冠動脈性心疾患、慢性疾患、アルツハイマーなどの望ましくない長期的な健康への影響をもたらす可能性がある。

そこで、本研究では、シンガポールを拠点とするオンラインでの食料品注文およびデリバリーアプリの注文データを使用して、シンガポールのロックダウンと食習慣との関連を調査した。対象人数は11,000人以上、対象期間については、2020年の旧正月を1日目として、その前後(マイナス89日目から220日目まで)の310日間ほどとし、2019年の同時期のデータと比較した。

結果、ロックダウン中の野菜・野菜料理の注文は15%減少し、炙り焼き/揚げ物は11%増、飲料4%増加し、ロックダウン後も、これらの傾向は続いた。なお、ダイナミックな変化が見られたのは、ロックダウンに先立ち外出禁止令が出され、封鎖が発表された61日目から70日目で、この期間に野菜・野菜料理の注文は21%減少し、この傾向は研究期間中ずっと持続していた。

これらのことから、COVID-19によるロックダウン中における消費者の食事と不健康な食習慣との関連、そしてロックダウン解除後も食生活の変化は持続したことが示唆された。

この研究では栄養成分を正確に測定できておらず、長期的な食事の変化と健康上の結果を判断するほどの十分なデータが得られていないないが、パンデミック中およびパンデミック後に食事の変化が起こったことを示唆している。ロックダウンを実施する際には、食事の選択に関して国民に対し適切な案内が必要だろう、とのことだ。

出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)      
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