2020.10.7
, EurekAlert より:
ビタミンDが十分で、血中レベルが25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D、ビタミンD状態の指標)で少なくとも30 ng/mLである入院中のCOVID-19患者は、意識障害、低酸素症および死亡を含む有害な臨床転帰のリスクが大幅に少なかったようだ、という米国ボストン大学の研究。
COVID-19で入院した235人の患者のビタミンDの状態(血清25(OH)Dレベル)が測定された。患者は、感染の臨床的重症度、意識障害、呼吸困難を伴う低酸素症および死亡を含む臨床転帰について追跡された。
データ解析の結果、40歳以上の患者において、ビタミンD状態が十分だった患者で死亡したのは9.7%に過ぎなかったのに対し、25(OH)Dが30 ng/ml未満の患者は20%が死亡したという。
一般集団におけるビタミンD状態を改善することは、COVID-19患者の重症化を防ぐ上で有効かもしれない、と研究チームは結論付けた。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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