2020.9.7
, EurekAlert より:
ビタミンD欠乏症と新型コロナウイルス感染との関連が発見された。1年以内にビタミンD欠乏症であったが治療を受けなかった患者は、十分なビタミンDレベルを持っていた患者に比べてCOVID-19検査で陽性となる確率が約2倍にのぼったという。シカゴ大学の研究。
研究チームは、シカゴ大学病院でCOVID-19検査を受けた患者のうち、1年以内にビタミンDレベルを測定した患者489人を対象に調査を行った。ビタミンD欠乏症(<20ng/ml)の治療を受けなかった患者は、十分なレベルを有していた患者と比較して、COVID-19検査で陽性となる可能性が約2倍高かった。
米国人の半数はビタミンD不足といわれるが、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系、および冬期に十分な日光を浴びるのが難しいシカゴなどの高緯度地域に住む人はさらに高確率で不足がみられる。
「ビタミンD欠乏症を治療することでCOVID-19のリスクが変化するかどうかを理解することは、地域的、国内的、そして世界的に非常に重要である可能性があります」などと筆頭著者のメルツァー博士は述べている。
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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