2020.8.17
, EurekAlert より:
COVID-19の診断を受けた患者の間で、BMIと死亡リスクに強い関連がみられるようだ、という研究報告。
研究チームは、米国カイザーパーマネンテ南カリフォルニアヘルスケアシステムで、2020年2月から5月にCOVID-19の治療を受けた6,900名以上の患者の医療記録を解析した。
種々のCOVID-19のアウトカムに影響を及ぼす種々の因子(糖尿病、高血圧、心不全、心筋梗塞、慢性肺または腎疾患)について調整後、高いBMIとCOVID-19死亡率の間に強い関連がみられた。
最も体重の重いグループは、普通体重のグループと比較して、COVID-19診断後21日以内に死亡するリスクが4倍高かった。
男性および60歳未満の成人でBMIの高い者は、特に死亡リスクが高ったという。
研究チームによれば、肥満は独立した重要なリスク因子であり、肥満患者については特別な注意が必要であるとのことである。
関連エディトリアルの中でジョンズホプキンズ大学の研究者は、先行研究における、肥満者に重篤なCOVID-19患者が多いのは、そもそも集団に肥満者が多いからだという認識は改める必要がある、としている。
出典は『内科学年報』。 (論文要旨)
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