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[子供]  親子は食行動も似る
2022.9.16 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

親が子供の摂食行動において、少なくとも10代までは重要な役割を果たすことが示唆された。自制的な食べ方をする親の子どもは、やけ食いなどをすることが少ない傾向にあるという。ベルギー・ゲント大学の研究。

ネガティブ、ポジティブ、またはストレスによる感情に対処するメカニズムとしての食事(やけ食いなどがこれにあたる)は、感情の摂食と呼ばれ、不健康な食事パターンと体重増加に関連している。この研究では、感情の摂食に対する思春期の脆弱性と、制限、そしてごほうびとしての食事、子供のかかわり方など、親が用いるさまざまな摂食習慣が摂食行動にどのように影響するかについて説明している。

「感情の摂食は、遺伝よりも学習によるものであることが以前からわかっていました。この研究では、子供に食事を与えるときの親同士の相互作用だけでなく、親が食べるのを見て子供が何を学んだかも調べました」と筆頭著者のクロソウスカ氏。

この研究では、2013〜2017年の4年間、子どもが小児期後期から思春期中期にあたる218家族を対象に調査をした。対象家族は、2013年時点では一般的なオランダ人に比べて感情の摂食をする者は少なかったが、2017年時点では平均以上になっていた。

ごほうびとしての食物や、食物の監視をすることは、特に思春期の若者が感情を制御するために不適応な方法をとった場合に、感情の摂食を増加させた。食事への子供の参加は、感情調節のレベルの高さや、感情の摂食の少なさことに関連していた。 興味深いことに、親の食行動が自制的であると、思春期の子どもの感情の摂食が減少する傾向があった。

「この研究は、親が子供の摂食行動において10代まで重要な役割を果たし続けることを示唆しています。親が示した自制的な食事が子供の感情の摂食に与える影響を理解するには、さらなる研究が必要です。」とクロソウスカ氏は述べている。

出典は『栄養教育行動雑誌』。 (論文要旨)      
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