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[栄養]  精神的健康に関係する食べ物とは
2022.9.8 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

果物を頻繁に食べる人は、そうでない人よりも精神的に安定し、うつ病の可能性も低くなるという。一方で、ポテトチップスなどのスナック菓子を頻繁に食べる人は、不安レベルが高い傾向のあることが発見された。なお、意外にも野菜は精神的健康との関連はみとめられなかったという。英アストン大学の研究。

この研究では、英国在住の成人428人を対象とし、果物、野菜、甘い菓子やスナック菓子の摂取と精神的健康との関係を調べた。

年齢、健康状態全般、運動などといった人口統計学的および生活習慣の要因によるデータの調整後、栄養豊富な果物と栄養的価値の低いスナックがそれぞれ精神的健康に関連しているようであることがわかった。また、野菜の摂取と精神的健康との間には直接的な関連性がないことを発見した。

本調査では、果物の総摂取量に関係なく、果物を食べる頻度が高いほど、うつ病のスコアは低くなり、精神的健康のスコアは高くなることが明らかになった。

一方で、栄養的価値の低い食べ物(ポテトチップスなど)を頻繁に食べている人は、「日常的な物忘れ」(主観的な認知障害)を経験し、精神的健康状態が低下したとする可能性が高くなった。過失の数が多いほど、不安、ストレス、うつ症状が増え、精神的健康スコアが低くなる。

対照的に、これらの日常的な物忘れと果物や野菜の摂取量または甘い菓子との間に関連はなく、スナック菓子との間にだけ関係があることが示唆された。

これらのイライラする日常的な物忘れの例には、物を置いた場所を忘れたり、特定の部屋に入る目的を忘れたり、知人の名前を思い出せそうで思い出せないなどといったことが含まれる。

筆頭著者で博士課程の学生であるタック氏は、次のようにコメントしている。

「食事が精神的健康や幸福にどう影響するかについてはほとんどわかっていません。今回、直接的な因果関係を調査することはできませんでしたが、私たちの発見から、栄養的な価値の低いスナック菓子を頻繁に食べることが日々の物忘れを増やし、そのことが精神的健康の低下につながることを示唆している、と言えるのではないでしょうか。

ほかの研究でも果物・野菜と精神的健康との関連性を明らかにされているものの、果物と野菜を別々に調べたものはほとんどなく、また摂取の頻度と量の両方を評価したものはさらに少なくなっています。

果物と野菜はどちらも、最適な脳機能を促進する抗酸化物質、食物繊維、必須微量栄養素が豊富ですが、これらの栄養素は調理中に失われる可能性があります。果物は生で食べる可能性が高く、このことが精神的健康へのより強い影響の説明となるかもしれません。」

などとし、「全体として、フルーツボウルに手を伸ばす習慣を身につけることは間違いなく価値があります」と結んでいる。

出典は『英国栄養学雑誌』。 (論文要旨)      
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