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[栄養]  不安やブルーになるのは、超加工食品を摂り過ぎているから?
2022.9.5 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

スナック菓子やインスタント食品などといった超加工食品を多く摂る人は、メンタルヘルス上の観点からも食生活を見直した方がよいかもしれない。米フロリダ大西洋大学の研究。

超加工食品は便利で、低価格で、すぐに出来上がったり、そのまま食べられるものではあるが、加工食品 (油、脂肪、砂糖、デンプン、たんぱく質分離物) を工業的に組み合わせて作られたものであり、自然食品がほとんど、または全く含まれていない。また通常、香料、着色料、乳化剤、その他の添加物が含まれている。

超加工食品の摂取とうつ病に関してはいくつかのエビデンスがあるが、不安や気分の落ち込む日など、他のメンタルヘルスの有害症状に関するデータは不十分だ。

本研究では、米国全国国民健康・栄養調査のデータから、18歳以上の成人 10,359 人を対象に、軽度のうつ病、精神的に不健康な日数、不安を感じる日数を調べ、超加工食品の摂取量との関連を調べた。

超加工食品の摂取量によって参加者を5群に分けたところ、最も多く摂取していた群では、最も摂取量が少なかった群に比べて、軽度のうつ病、「精神的に不健康な日」と「不安を感じる日」が有意に多かったほか、「精神的に不健康な日」と「不安を感じる日」をゼロと報告する率が有意に低かった。

研究グループによると、この調査結果は米国全体だけでなく、同様の超加工食品の摂取量を持つ他の西側諸国にもいえるとしている。

「超加工食品は、タンパク質、繊維、ビタミン、ミネラル、植物化学物質が少ない一方で、砂糖、飽和脂肪、塩分が多く含まれる傾向があるため、食品の超加工はその栄養価を枯渇させ、カロリー数を増加させます」と責任著者のエリック・ヘックト准教授は述べている。「米国の包装食品の 70% 以上が超加工食品に分類され、米国人が消費する全カロリーの約 60% を占めています。超加工食品への曝露とその影響の大きさを考えると、私たちの研究は臨床的および公衆衛生上の重要な意味を持っています。」

研究者らは、国連食糧農業機関(FAO)が最近採用した広く使用されているシステムである NOVA 食品分類を研究に使用した。NOVA は食品加工の性質、範囲、および目的を考慮して、食品と飲料を未加工または最小限の加工食品、加工食品原料、加工食品、超加工食品の 4 つのグループに分類するものだ。

「この研究からのデータは、メンタルヘルスの症状に対する超加工食品の消費の悪影響に関する証拠の増加に重要かつ関連する情報を追加します」と共著者のチャールズ・H・ヘネケンズ教授は述べている。「これらの記述データから定式化された多くの仮説を検証するには、分析疫学的研究が必要です。」

米国・国立精神衛生研究所によると、米国成人の 5 人に 1 人近くが、疾病、障害、死亡の原因となる、うつ病や不安神経症などの精神疾患を抱えているという。

出典は『公衆衛生栄養』。 (論文要旨)      
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