2022.8.31
, EurekAlert より: 
紅茶を飲むことは、死亡リスクがやや低いことに関連している可能性があるようだ、という米国・国立がん研究所の前向きコホート研究。リスクは、1日に2杯以上のお茶を飲む人で最も低かったという。
お茶は、世界中で最も消費されている飲料の1つである。以前の研究では、緑茶が最も一般的な種類のお茶である集団において、お茶の消費と死亡リスクの低下との関連性が示唆されている。対照的に、紅茶を飲むことがより一般的である集団で発表された研究は、限られており、結果に一貫性がなかった。
研究チームは、紅茶の飲用が一般的である英国のバイオバンクのデータを使用して、紅茶の消費と全死因および原因別の死亡率との関連性を評価する研究を実施した。彼らはまた、一般的なお茶の添加物(ミルクと砂糖)の使用、お茶の温度、および人々がカフェインを代謝する速度に影響を与える遺伝子変異によって関連性が異なるかどうかを評価した。
バイオバンクには、2006 年から 2010 年の間にベースライン アンケートに回答した 40 歳から 69 歳までの 50 万人の男女に関するデータが含まれている。そのうち 85% が定期的にお茶を飲んでいると報告し、89% が紅茶を飲んでいると報告している。
お茶を飲まない人と比較して、毎日2杯以上飲むと報告した参加者は、死亡リスクが9-13%低かった. この関連性は、参加者がコーヒーを飲んでいたかどうか、お茶にミルクや砂糖を加えたかどうか、好みのお茶の温度、またはカフェイン代謝に関連する遺伝子変異に関係なく観察された。
著者らによると、彼らの調査結果は、摂取量が多い場合でも、お茶は健康的な食事の一部になる可能性があることを示唆しているという。
出典は『内科学年報』。 (論文要旨)
|