2022.8.30
, EurekAlert より: 
自宅で健康的な朝食を食べる若者は、心理社会的健康状態が良好であるようだ、というスペイン・カスティーリャ=ラ・マンチャ大学からの研究報告。
先行研究では、栄養価の高い朝食の重要な役割が報告されていたが、今回の報告は、子供が朝食を食べるかどうか、またどこで何を食べるかについての影響を調べた初めてのものだという。
研究チームは2017年スペイン国民健康調査のデータを分析した。この調査には、朝食の習慣と、自尊心、気分、不安などの特性を含む子供の心理社会的健康の両方に関するアンケートが含まれていた。アンケートは子供の両親または保護者によって完了され、その結果には4歳から14歳までの合計3,772人のスペイン在住者が含まれていた。
解析の結果、研究チームは、家から離れて朝食を食べることが、朝食を完全に抜くのと同じくらい有害であることを発見した。チームは、これは家から離れた場所での食事が、自宅で準備されたものよりも栄養価が低いことが多いためである可能性があると示唆している。
結果はまた、コーヒー、牛乳、チョコ、ココア、ヨーグルト、パン、トースト、シリアル、ペストリーの摂取が、すべて行動問題の起きる確率の低いことと関連していることを発見した。驚くべきことに、タマゴ、チーズ、ハムは、行動問題のリスク上昇と関連していた。
「我々の結果は、朝食を食べることが重要であるだけでなく、若者がどこで朝食を食べ、何を食べるかも重要であることを示唆している。朝食を抜いたり、家から離れて朝食を食べたりすることは、青少年の心理社会的な行動問題の可能性を高めることに関連している」と研究者はコメントしている。
出典は『栄養学の最前線』。 (論文要旨)
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