2022.8.16
, EurekAlert より: 
9-10歳の約12,000人を対象にした研究から、障害のある摂食には男女差はみられず、最大5%が影響を受けている可能性があるようだ、という米国南カリフォルニア大学からの研究報告。
研究チームは、NIHが資金提供した思春期脳認知発達研究(Adolescent Brain Cognitive Development study)を通じて2016年から2018年の間に収集された、9-10歳の11,878人の子供のデータを使用した。これは、米国における脳の発達と子供の健康に関するこれまでで最大の長期研究である。研究チームは、子供ではまれで発見が難しい完全な摂食障害を研究するのではなく、障害のある摂食行動を分析した。
研究チームは、むちゃ食い、体重をコントロールするための嘔吐、および体重増加を防ぐためのその他の行動 (運動やカロリー制限など) を研究した。研究に参加した子供の5%がむちゃ食いをしたことがあり、2.5%が体重増加を避けるための対策を講じていた。
障害のある摂食の全体的な有病率を測定することに加えて、研究者らはこれらの行動と性別、BMI、思春期段階との関連を探した。性差は見られず、男の子は女の子と同じリスクに直面していることが示唆された。
「私たちは、摂食障害は主に女の子が苦しんでいると考える傾向がありますが、男の子も同様に苦労していることを示すデータがますます増えています」と研究者はコメントしている。
出典は『JAMA小児科学』。 (論文要旨)
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