2022.8.15
, EurekAlert より: 
カルシウムとカリウムを多く含む食品で食事を強化すると、症候性腎結石の再発を防ぐことができるかもしれない、という米国メイヨークリニックからの研究報告。
研究チームは、2009年から2018年の間にメイヨークリニック・ロチェスターとメイヨー クリニック・フロリダで初めて腎結石と診断された411人の患者と384人の対照グループに行ったアンケートに基づいて、食事との関連を解析した。
その結果、カルシウムとカリウムの摂取量の減少、および水分、カフェイン、フィチン酸の摂取量の減少が、症候性腎臓結石の発症と関連していることを明らかにした。
また、初めて結石が形成された患者のうち、73人が追跡調査の中央値4.1年以内に再発結石を経験した。さらなる分析により、食事中のカルシウムとカリウムのレベルが低いと再発が予測されることがわかったという。
食事以外のリスク因子をさらに調整すると、食事によるカルシウム摂取量の減少は再発の予測因子であり続けたが、カリウム摂取量の減少はサイアザイド系利尿薬またはカルシウム サプリメントを摂取していない患者でのみ再発の予測因子だった。
「カルシウムとカリウムが豊富な食品で結石形成者の食事を強化すると、症候性腎結石の再発を防ぐのに役立つ」と研究チームは結論付けている。
出典は『メイヨ・クリニック紀要』。 (論文要旨)
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