2022.8.10
, EurekAlert より:
食物繊維の種類よりも、摂取量が腸内細菌による酪酸産生には重要であるようだ、という米国デューク大学からの研究報告。
研究チームは、28名の健康な人を対象に、クロスオーバー試験によって、3種類の発酵性食物繊維(イヌリン、デキストリン、ガラクトオリゴ糖)のサプリメントの効果を調べた。3種類をランダムは順番で、各々の間に1週間の休みを入れて1週間ずつ摂取した。
その結果、3種類のサプリメントの種類に関係なく、研究開始前に食物繊維の摂取量が最も少なかった者が、サプリメントから最大の利益を得たことが明らかになったという。
事前に最も多くの繊維を摂取していた参加者は、腸内細菌叢の変化が最も少なく、サプリメントの種類は実際には問題ではなかった。
逆に、食物繊維の摂取量が最も少なかった参加者は、どれが摂取されたかに関係なく、サプリメントによる酪酸の増加が最も大きかった。
「私たちがテストした繊維サプリメントの間に大きな違いは見られませんでした。むしろ、それらは互換性があるように見えました」と研究者はコメントしている。
出典は『マイクロバイオーム』。 (論文要旨)
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